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福島市のスケートボード選手 八島璃央さん

全国ベスト16入りを果たした新進気鋭の中学2年生の素顔に迫ります。
  • 2023年06月08日
2023年4月26日に放送

各分野で活躍するダイヤの原石のようなジュニアを紹介する「うわさのミラクルジュニア」です。今回は「スケートボード」の話題です。スケートボードは東京オリンピックに採用され一躍注目されました。ことし4月に行われた全国大会でベスト16入りを果たした福島市の中学2年生の八島璃央(やしま・りお)さんに話を聞きます。

全国大会でベスト16入り!

5歳からスケートボードを始め、小学生の時には東北大会を3度優勝しました。スケートボードの中でも八島さんが得意とするのは「ストリート」という種目です。街をイメージしたコースで技を披露し得点を競います。手すりや階段などの障害物を使って技を決めたときの達成感がたまらないそうです。

ことし4月に行われた「スケートボード日本OPEN」では自身初となる全国ベスト16入りを果たしました。心境を伺うと「まさか入れると思っていなかったのですごくうれしいです。やった!と思いました」と話していました。活躍の秘けつはある”技”にあります。

得意技「プレッシャーフリップ」

前足だけでボードを蹴り上げ、空中で回転させるとても難しい技です。八島さんによると周囲にできる人は少なく、この技の習得でほかの選手に差をつけることができたということです。

①片足で蹴り上げ
②空中でボードを回転させ
③ボードが回転しきったのを見計らって・・・
④見事ボードに乗りました!

スケートボードの“裏”に努力の証し

八島さんは週4日以上練習に取り組んでいます。1日あたり3時間以上、黙々と新しい技の習得に挑戦します。心がけていることは“できるまでやり続けること”です。取材に伺った時も納得がいくまで何度も新しい技に挑戦していました。技が少しずつ形になってきたとしても、高さや着地などがうまくいかない場合にはやり直します。

努力の証しがスケートボードの“裏”にありました。見せてもらうと・・・

スケートボードの裏にはたくさんの傷があります

たくさんの傷がついていますが、まだ新品の状態から10日間しかたっていません。八島さんの場合、スケートボードは1か月ぐらいで新品の板に交換する必要があるそうです。

今までに交換した板は100枚は超えます。1枚ずつ滑り止めのテープを張ったりローラーの部分を付け替えたりして自分の手でメンテナンスを行ってきました。

スケートボードの魅力とは?

最後にスケートボードの魅力について伺いました。

八島さん

技を決めたときの達成感が魅力かなと思います。世界で活躍する選手になりたいのでたくさんの技にチャレンジしたいです。これからまた全国大会の予選が始まりますが、勝って今後プロになりたいと思います。頑張ります。

八島さんは笑顔が印象的な一方で、スケートボードの練習となると真剣な表情で一切の妥協を許さないストイックな一面を感じました。技を決めた時のすがすがしい表情からはスケートボードを心から楽しんでいることが伝わってきました。今後の活躍に注目です。

  • 須藤健吾

    NHK福島アナウンサー

    須藤健吾

    茨城県出身。入局4年目。

    学生時代を宮城県仙台市で過ごす。主にリポーターを担当している。

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