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【解説】東日本大震災・原発事故「避難指示解除の見通し」

ゼロからわかる福島のいま 第13回
  • 2023年02月24日

原発事故の避難指示 いまどこに?

原発事故の避難指示区域では、放射線量を下げる除染などを行った上で、段階的に避難指示が解除され、2020年3月までに帰還困難区域以外の避難指示はすべて解除されました。
 

「特定復興再生拠点区域」って?

残る帰還困難区域のうち、「特定復興再生拠点区域」に設定された地域では、先行して除染やインフラ整備が行われ、避難指示の解除を目指します。
全部で6つの自治体で設定され、これまでに葛尾村と大熊町で去年6月、双葉町で去年8月にそれぞれ避難指示が解除されました。

残る3つの自治体のうち、
▼浪江町は3月まで、
▼富岡町は春ごろ、
▼飯舘村は大型連休ごろの解除を目指していて、
「特定復興再生拠点区域」の避難指示の解除は、今年の春ごろに終わる見通しとなっています。
 

「復興拠点」避難指示解除後はどうする?

今後、避難指示が解除される地域の復興のまちづくりとして、
▼浪江町は防災拠点として利用できる施設の整備を進めるほか、
▼富岡町は名所として知られる桜並木を活用した祭りなどでにぎわいを作る計画です。
▼飯舘村は自宅を解体した住民が村での宿泊などに利用できる集会所の整備を進めるということです。
 

住民の帰還には課題も・・・

避難指示解除後の帰還に向けては、住民から
▼大きな病院や介護施設がないとか、
▼買い物をする場所が不足しているという声が寄せられ課題となっています。

帰還困難区域のうち、特定復興再生拠点区域に指定されていない、いわゆる「拠点外」の地域については、政府は2020年代に希望者の帰還を進めるとしていて、今年度から一部の地域で除染が始まる予定です。

  • 浦壁周平

     NHK福島放送局

    浦壁周平

    東京都出身。民放を経て2022年入局。警察司法担当。
    学生時代に通った新地町は第2のふるさと。

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