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潜水アナが語る 潜水撮影の現場

2023年09月12日 (火)

潜水アナウンサーの小林将純です。この夏、福津市恋の浦で潜水取材しました。今回はそんな “潜水アナ”の仕事をご紹介します。

NHKには海中取材や撮影を専門とする「潜水班」と呼ばれるグループがあり、カメラマンが中心ですがアナウンサーも所属しています。海の中から中継やリポートを担う「潜水アナウンサー」は全国で8人います。

海の中の撮影現場はこんな感じです。
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写真の左上、海底で横になって黒い点を指しているのが私です。手前2人が、NHKの撮影スタッフです。この時撮影したのがこちら。
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「フルフェイスマスク」と呼ばれる、顔を一面覆う特殊なマスクを着けています。私の顔もくっきり見えます!このマスクの中で話した内容が録音され、海の中でリポートすることができるのです。
ちなみに、私の指の先に小さな黒い生き物が映っています。さらに、カメラマンにアップでこの生き物を撮ってもらうと…。
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指の先にいるのは、ウミウシの一種、「クロシタナシウミウシ」です。ウミウシは、えさを食べるための器官「歯舌(しぜつ)」を持っているのですが、このウミウシは持っていません。黒い体で舌が無いウミウシというのが、名前の由来になっているとも言われています。
では、この映像をどう撮っているのかというと…。
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2人で撮っているんです。画像の左、銀色の大きな筒の中にカメラが入っています。さらに光が差し込みにくい海の中では、光が無いと生き物本来の色が撮れません。そのため、ライトが必要不可欠!カメラのすぐ右・黒い筒が水中ライトです。

水中では、お互いに話すことはできません。潜る前に陸上で十分に話し合って準備した上で、水中ではジェスチャーや目の合図で意思疎通します。

今回このメンバーで、福岡を拠点にウミウシの写真を撮影する牛尾真代(うしお・まよ)さんを取材しました。
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ライトを取り付けた専用カメラで撮影する牛尾さん。撮った写真を見せてもらうと…。

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海に流されまいとぎゅっと踏ん張るかわいらしい「クロシタナシウミウシ」の姿が!

「かわいいアイドルみたいな推しの存在」だと語る牛尾さんがウミウシをどう撮るのか、福津市の海にどんなウミウシがいるのか、潜水アナウンサーっていったいどんなリポートをするのか…。

気になる方、ぜひ15日(金)「おはよう日本」(午前5時台)で放送される予定のリポートをご覧ください。


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