その後ろに立つ、私たち。
2023年06月06日 (火)
「われわれの後ろには国民がいるんだぞって。
いざとなったときに、国民のために体を張ってやれるのか。」
取材班のインタビューのなかで、ある幹部が口にした言葉です。
安全保障政策が大転換するなか、いま、自衛隊が変化している、といいます。
率直に知りたいと思いました。
なにが、どう変わっているのか。
そして、現場の隊員たちは、何を感じているのか。
自衛隊と聞くと、わたしは災害派遣での姿をすぐに思い浮かべます。
東日本大震災など数々の被災地で、献身的な活動を目にしてきました。
しかしいま、自衛隊の現場は、「戦う」ことに正面から向き合っているのだといいます。
取材班は、九州沖縄の2つの部隊に長期密着しました。
南西諸島防衛の“中核”とされる「水陸機動団」。
そして、大型重機などを扱い、災害派遣やPKO活動で活躍してきた「施設科」部隊です。
活動の様子とともに、みなさん、正直な気持ちを聞かせてくれました。
耳に強く残ったのは、かつて自衛隊のトップを務めた男性の言葉。
「(自衛隊が)力を使うのは、政治決断に基づいてやるわけです。国民の代表が政治決断をするわけですから、そういう意味では国民が決断するようなものです」。
自衛隊が「戦う」ことに向き合ういまだからこそ、国民の責任が重くなっている、というのです。
「われわれの後ろには国民がいる」。
国民の負託に応えたいという、冒頭の幹部の言葉。
そうか、私たちは守ってもらう立場だ、と受け身に考えていましたが、
同時に、私たちこそが、自衛隊の方向性を決める立場なのだと思い至りました。
いまの自衛隊の素顔、見て、考えてみませんか。
(https://www.nhk.jp/p/ts/9RZY9ZG1Q1/episode/te/6Q63644736/)
ザ・ライフ「自衛隊の素顔 安保“大転換”の中で」
6/9(金) 午後7:30~