ふたさんのお山歩こぼれ話～岡本山編～

気象予報士の二村千津子です。
4月の終わりに「ニュースザウルスふくい」で放送した「ふた山歩～岡本山編～」をご覧いただいた皆さま、ありがとうございました。桜がとてもきれいに見える「山歩」でした。
「もう桜のシーズン終わってるやん」と思われるかもしれませんが、事情があります。ふた山歩は2か月に1回のペースでお届けしていて、オンエアがだいたい第4金曜日。 あまり前もってロケに行くと、オンエアの時には季節感が変わってしまうので、ふだんは2週間くらい前にロケをするのですが、この時は「絶景を届けたい」というのが一番の目的で、いつもより早めにロケをしたのです。 

越前市の吉野瀬川を訪れたのは4月2日。異例の早さで満開を迎えた桜並木を何とか映像に収められるギリギリの週末でした。風が吹くとハラハラと舞い散る花も多く、花吹雪に目を奪われることもしばしば。 
いつもの山歩きスタイルだったので、桜並木の中ではかなり浮いていましたが、たくさんの方がお花見を楽しみながら、いろいろな角度からスマートフォンやカメラで撮影されていました。もちろん私も。 

ほんとに、時を忘れそうなくらいの美しさ。 

でも、ロケでは厳しい現実が待っていました。そう、英会話です。 吉野瀬川の流れる越前市は外国人の方々が多く住むことでも知られています。 

ブラジル出身の方などと会うことは十分想定内だったのですが、「いざ！」と思うと、苦手意識で考えれば考えるほどカタコトに。その様子を見たプロデューサーから「ネタでしょ？」と確認されましたが、残念ながら私のいまの実力です。 

しかも、4月から英語を勉強しようとNHKラジオのテキストを購入した矢先の試練だったので、もう半年早く勉強しておけば…と思いました。来年の今頃は、大きく成長しているに違いありません！乞う！ご期待です(笑) 。

桜並木ではピカピカの1年生の男の子もご紹介しましたが、2年生、5年生のお姉ちゃんもいて、お姉ちゃんたちも1年生の時に吉野瀬川の桜とともに写真を撮影しているとのこと。どんどん思い出のアルバムが増えていく、その喜びがあふれ出てくる幸せなひと時でした。

 そして、犬友の皆さん。1匹だけ、飼い主さんに抱えられているポメラニアンのワンちゃんは、私を見るたび、ものすごい警戒心と敵意をあらわにしてきたので、飼い主さんがだっこしてくれました。怖がらせちゃって申し訳なかったです。 

お話を伺った皆さんは、吉野瀬川の桜並木が一番のお気に入り、という方ばかりでしたが、それでもご存じなかったのが、今回登った岡本山です。 標高83m。「山っていうの？」と思われるかもしれませんが、山頂にはちゃんと、 表示がありました。 

山頂からの眺めは、オンエアでもご紹介した通り、一目千本の絶景。 山頂のサクラも風が吹くたび桜吹雪で、トレーの花びらは自然の演出です。 

撮影が終わるころには…

いろいろ桜まみれでした(笑)。 

今回は絶景をカメラにおさめるために、八原さんが大きなカメラを担いで登ってくださいました。それに伴い、三脚もいつもよりも重いものに。車両の寺岡さんが手伝ってくださいました。今回のメンバーはこの4人。 

緑が濃くなるこれからの時期や、赤く色づく秋もきっと見ごたえがありそう。 また足を運んでみたくなる優しい山でした。