より見やすくわかりやすいニュースを目指して

より見やすくわかりやすいニュースを目指して

「わかりやすく、見やすく、ニュースを届ける」。NHKは、暮らしの安全・安心を守る情報をあまねくお伝えするため、これまでも“誰にでも見やすいニュース"を目指した取り組みを進めてきました。
例えば、使用する文字に「ユニバーサルデザインフォント」という、より読みやすい書体を導入。一般的なフォントと比べて、文字のかたちがわかりやすく、読みやすく、読み間違えにくい工夫がされています。また、カラーユニバーサルデザインの考え方に基づいて、天気予報の画面の配色などに改善を重ねてきました。

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●さらに改善を求める声も

【視聴者から寄せられた声】

  • 画面に表示される見出しの表示の色合いが、薄い青に白抜きの文字などで、何を書いているのかまったく読めない。改善すべきではないか。(50代男性)
  • 文字情報が高齢者には見えづらい。これから高齢者はどんどん増えていくので、読みやすい文字情報の色を、もっと考えて欲しい。(70歳以上男性)
  • 見せ場のところで、二次元コードが画面のキャラクターの顔と重なっていた。リアルタイムで見ている時に、人や動物の顔にコードが重ならず、存分に楽しめるようにしてもらいたい。(60代女性)

●ユニバーサルデザインに刷新

このような声を受けて、この春から、全国に向けて発信する主要なニュース番組で色やレイアウト、アイコンなどをユニバーサルデザインに刷新し統一しました。
まず、「おはよう日本」「ニュース7」「ニュースウォッチ9」などで共通化したアイコンを取り入れました。番組ごとに表示していたアイコンをそろえて、「NHKのニュース」だとひと目で認識してもらえるようにしています。

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●より見やすい画面づくり

さらに、「より見やすい画面づくり」にも取り組んでいます。その一つが、「文字情報の配置やデザインの統一」です。知りたい情報を「早く、正確に」に伝わる画面を目指して、それぞれの情報の配置を決めました。例えば、ニュースや中継の内容については、右上の小見出しを見れば分かります。また二次元コードを表示する位置も統一し、画面のどこを見ればいいのか、探さずにわかってもらえるように改善しました。

202306_01_004.png内容を示す字幕についても、「文字を見やすくする工夫」をしています。文字の数を決めて読みやすくするとともに、グレーの背景を入れることにしました。文字とのコントラストをはっきりさせ、テレビだけではなくスマホなど小型の画面でも見やすさを向上させるのがねらいです。

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このほか、今までは番組ごとに設定されていた配色ルールを統一しました。「黄色は強調の時に使う」「副題は、コントラストをはっきりさせるため、青のベースに白い文字に統一する」「緑とオレンジ、ピンクとグレーなど、色覚特性によって区別しづらい配色は使わない」など、伝える意味や内容によってルールを設定しました。

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【視聴者から寄せられた声】

  • 新年度から、ニュースの文字情報がはっきり見えるようになった。(60代女性)
  • 全国ニュースは、以前は番組によって配色がバラバラだったが、同じになって見やすくなった。(40代男性)
  • これまでの画面の表示は、文字が小さい上に数が多く見にくかったが、青のベースに白い文字の色合いなど目に優しくよくなった。(70歳以上女性)

「誰にでも見やすく、わかりやすく情報を届けることを目指す」。この取り組みに、終わりはありません。公共メディアとして「あまねく伝えること」を目指して、これからも放送・サービスの改善・向上に努めていきます。

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※内容は、掲載当時のものです。