過去の主な放送

ヒロシマナガサキ ~白い光黒い雨 あの夏の記憶~
バンフテレビ祭グランプリ・NHK賞 受賞

初回放送
BShi 2008年7月31日(木) 午後8時~(1時間33分)
再放送
BShi 2009年8月14日(金) 午後0時55分~

アカデミー受賞経験のある日系アメリカ人のドキュメンタリー映像作家、スティーブン・オカザキ氏が、広島・長崎の被爆者と向き合った。今まで、アメリカの放送局が制作した“原爆もの”は、ほとんどが「アメリカは正しかった」という考えにもとづいて作られてきた。しかし、オカザキ氏は、新たに徹底的に被爆者へインタビューを行い、先入観に捉われず、被爆の実態を丹念に取材している。日米の考え方の違いを超えた作品「ヒロシマナガサキ」は、広島・長崎の平和への願いを世界へと訴えるものである。なお、この番組は、カナダで開かれたバンフテレビ祭(2008)でグランプリとNHK賞を受賞した。

番組データ

  • 原題:White Light, Black Rain: The Destruction of Hiroshima and Nagasaki
  • 制作年:2007年
  • 制作会社:Farallon Films(アメリカ)

ヒロシマナガサキ ~白い光黒い雨 あの夏の記憶~

© HBO DOCUMENTARY FILMS

Sオカザキ 20年間におよぶ広島・長崎への挑戦

日系3世のオカザキ氏は、日米双方の気持ちが分かる数少ないドキュメンタリー作家。オカザキ氏にとって被爆者の問題は20年以上考えてきたテーマ。広島・長崎に通い、2006年34分の短編ドキュメンタリーを自主制作し、アカデミー賞にノミネートされた。今回の番組は、こうした取材の集大成として、アメリカの歴史に残る“原爆もの”を目指した。

日本人の若者たちへ ~被爆体験の風化の中で~

オカザキ氏が、今、“原爆もの”を制作しようと考えた最大の理由は、日本で被爆体験の風化が急速に進んでいるからだ。渋谷で50人に行った街頭インタビューで、8月6日に何があったか答えられたのは2人だけだった。アメリカ人の視聴者だけでなく、何も知らない日本の若者に見てもらえる作品を目指した。「このままでは、広島・長崎の経験は世界中で風化する。今が最後のチャンスだ」と彼は話す。

アメリカ人はどう受け止めたのか?

オカザキ氏は、テレビ放映や映画館での上映だけでなく、アメリカの教育機関などさまざまな場所で上映会を行ってきた。そうした活動中で大きな反響が届いているという。番組では、オカザキ氏へのインタビューを行うと共に、HBOのプロデューサーの思い、アメリカ人の反応を独自に取材する。

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ヒロシマナガサキ ~白い光黒い雨 あの夏の記憶~ 写真

© HBO DOCUMENTARY FILMS

ヒロシマナガサキ ~白い光黒い雨 あの夏の記憶~ 写真

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