過去の主な放送

国際共同制作
文明社会の夜明け ~ホモ・サピエンス はるかなる旅~

初回放送
BShi 2007年10月4日(木)
再放送
BShi 2009年1月22日(木) 午後2時~

人類はいかにして原始生活を抜け出し、文明を生み出したのか。そこには、どんなドラマがあったのか。この番組は1万年前の人類の姿を、最新の研究に基づいて再現した「古人類史ドキュメントドラマ」である。
ホモ・サピエンスが地上に現れたのはおよそ20万年前。以来、長い間原始生活を続けていた人類の祖先に、あるとき劇的な変化が訪れる。1万2万年前、気候変動によって生活が一変。文明社会への道を歩み始めたのである。
番組の舞台は、紀元前1万年のメソポタミア。狩猟を行いながら移動生活を行う人々が、不思議な光景に出会う。新しく登場した定住民の集落だ。この出会いをきっかけにホモ・サピエンスの物語は展開を始める。家畜の飼育、農耕開始、そして、家族の概念が確立し、文明社会の基礎が出来上がる。やがて人は文字を生み、集落のルールを決め、宗教や芸術を発展させていった。その一方、文明社会は、権力をめぐる争い、そして富をめぐる戦争をも生みだした。
「文明の夜明け」までの1万年の物語をドラマチックにつづり、人間社会がその誕生以来持ち続けてきた本質に迫る。

番組データ

  • 原題:The Rise of Man
  • 制作年:2007年
  • 国際共同制作:NHK/Boreales(フランス)

文明社会の夜明け ~ホモ・サピエンス はるかなる旅~

© Patrick Glaize-Boreales

文明社会への道を歩むホモ・サピエンス

ホモ・サピエンスはどのように文明社会への道を歩んでいったのか。番組では、世界的な古人類史の専門家の指導下、人類史上で重大な変化が生まれた瞬間を、大胆な演出でドラマ化した。

1. 定住の始まり(紀元前1万年)

移動民と定住民との出会いと交流を描く。犬の家畜化や穀物の備蓄、家族の概念の確立、私有財産の始まりなど、この時期、文明の基礎が築かれた。

2. かんがいの誕生(紀元前7500年)

農耕の開始により、集落の人口が増加。それとともに、集団による争いも増え始める。やがて、かんがいシステムの開発により、農業生産は飛躍的に増加。余剰と富が生まれ、共同体は変化を始める。

3. 伝染病の流行(紀元前3500年)

この時代、政治権力が確立するなど、社会は現在の世界に急速に近づいていく。一方、家畜の飼育によって伝染病がまん延。文明社会のシステムが新たな災いをもたらす。

4. 文字の登場(紀元前2500年頃)

物語最後の舞台はメソポタミア文明。シュメール人の都市国家では、文字が発達する。知識は蓄積され、技術が急速な進歩を遂げ始める。本格的な文明社会が誕生した。

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文明社会の夜明け ~ホモ・サピエンス はるかなる旅~ 写真

© Patrick Glaize-Boreales

文明社会の夜明け ~ホモ・サピエンス はるかなる旅~ 写真

© Patrick Glaize-Boreales

文明社会の夜明け ~ホモ・サピエンス はるかなる旅~ 写真

© Patrick Glaize-Boreales