過去の主な放送

国際共同制作 スーパーストーム(3回シリーズ)

初回放送
BShi 2007年7月17日(火)~19日(木)
再放送
BShi 2010年5月26日(水)~28日(金) 午前10時~

毎年、世界中で大被害を出すハリケーン。その経路を変えられないか。
一見無謀に見えるこの研究が、今、現実のものになろうとしている。

科学者たちは1950年代から、気象を操作する研究に取り組んできた。当初は、一見無謀にも見える研究だったが、その後、コンピューター・シミュレーション技術やカオス理論が進み、ハリケーンの発生メカニズムが解き明かされ、今では、進路変更は理論上可能だと考えられている。「スーパーストーム」は近未来の気象操作の可能性と限界を描きだす3回シリーズ。各エピソードは、ドラマ部分(各60分)とドキュメンタリー部分(各30分)で構成される。ドラマ部分では、CG合成技術を駆使したダイナミックな映像で科学者と巨大ハリケーンの格闘をスリリングに描き、ドキュメンタリー部分は気象操作の最先端の研究や歴史を伝えていく。

番組データ

  • 原題:SUPERSTORM
  • 制作年:2007年
  • 国際共同制作:NHK/BBC(イギリス)/Discovery Channel(アメリカ)/ProSieben(ドイツ)

国際共同制作 スーパーストーム(3回シリーズ)

© BBC

第1回 ストームシールド計画

地球温暖化が進む中、年々、巨大化するハリケーンの被害をどう避けるか、アメリカでは問題になっていた。こうした状況下、商務省の担当者カッツェンバーグは、最先端の研究を続ける科学者たちに白羽の矢を立てた。政府から予算を獲得するため、科学者チームは、気象学者サラ・ヒューズの研究を実験に移す。それは、ハリケーンの中でヨウ化銀を“種まき”のように投下し、海面温度を降下させ、ハリケーンの力を弱め、その進路を変えるというもの。飛行機がハリケーンの中に突入し、ヨウ化銀を投下、実験は成功したかに見えた。しかし、突然、飛行機はコントロールを失ってしまう…。

第2回 隠された“誤算”

実験中に飛行機が墜落したのは、“種まき”が思わぬ影響をもたらしたことが原因だった。サラが責任を感じ、チームを去る決意をする。その頃、カリブ海では巨大ハリケーンが発生していた。そのサイズと破壊力は過去最大級になると予想された。フロリダを直撃すれば、数万人の被害者を出す可能性が出る。時間が迫る中、予算獲得をもくろむカッツェンバーグは、危険を知りながら、サラの方法を実際に使えと指示する。その結果、進路は変わったが、別の州で大雨が発生、大被害が出てしまう。研究者たちは、“誤算”の責任を感じ、次々にチームを去っていく。そんな中、コンピューターはさらなる危機を予測していた。ハリケーンが、今度はニューヨークに向かって動き出したのである。

第3回 ニューヨーク直撃を回避せよ

もはや、ニューヨークへのハリケーン直撃は、誰の目にも明らかだった。ハリケーン災害の経験がないニューヨークに上陸すれば、海から運ばれてくる大量の海水で町は壊滅、強い風は高層ビルの窓ガラスをことごとく破壊していくと考えられた。避難勧告が出るが、道路は車や人で大渋滞となる。人的被害が甚大になることは必至な状況だ。上陸の時が迫る中、科学者たちは再び結集し、最後のチャンレンジを試みる。サラは自ら飛行機に乗り込み、ハリケーンを目指した。果たして、計画は成功するのか…。

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国際共同制作 スーパーストーム(3回シリーズ) 写真

ランス・レスニック役(J・R・ボーン)/© BBC

国際共同制作 スーパーストーム(3回シリーズ) 写真

サラ・ヒューズ役(ニコラ・ステファンソン)/© BBC