過去の主な放送

国際共同制作 時間の冒険

初回放送
BShi 2007年5月10日(木)

この世界の成り立ちを理解したい。それは人間が古来持ち続けてきた知的好奇心である。その好奇心を満たすためには、時間を超える探求の冒険が必要になる。現在の世界をつくりあげているメカニズムは、1日周期や1か月周期のものから1万年、1億年を超える長い周期をもつものが複雑に絡みあっているからだ。また、1千分の1秒、100万分の1秒といった短い時間のなかにもこの世の成り立ちの秘密が隠されている。この番組は、時間スケールをさまざまに変えながら、私たちの住む世界の成り立ちをノンストップで読み解いていく知的冒険の旅を描く。

番組データ

  • 原題:Exploring Time
  • 制作年:2007年
  • 国際共同制作:NHK/TPT(アメリカ)/Granada International(イギリス)

国際共同制作 時間の冒険

PART1 長大な時間への旅

近年になって増え続けているハリケーンの被害。その背後にはどんなメカニズムが隠されているのか?いまこの瞬間の天気は、数日にわたる大気の変化の結果であり、その大気は数百年におよぶ海洋循環に左右されている。さらにその海洋循環は地球の自転や公転によって引き起こされる1万年を超える周期的な変化と密接に結びついている。より長い時間への旅をめぐってはじめて、気候システムのもっているダイナミックな多重構造が見えてくるのだ。
PART1では、ハリケーンを出発点に精妙な気候システムをたどりながら、氷河の進退、巨大山脈を生む大陸移動など、地球の営みを駆動しているメカニズムをたどっていく。さらには惑星の時間も超えて、太陽系や宇宙が誕生して進化する究極の長大な時間を旅していく。

PART2 短い時間への旅

最新研究から、人の命がまさに微細な時間の営みに左右されていることがわかってきた。その探求の旅は、心臓発作を起こすことになる一人の男の体内を主な舞台に解き明かされていく。24時間という日周期リズムのなかで暮らす私たちの体は、およそ1秒という心臓の鼓動で保たれ、その心臓は千分の1秒で細胞を通過する電気の刺激で駆動している。心臓発作の原因を探って、より短い時間のスケールに分け入ったとき、私たちの生命活動や寿命を支配する、微細な時間スケールのメカニズムが浮かび上がってくるのだ。そして、宇宙誕生の瞬間、まさに究極の短い時間のなかに、宇宙の寿命を決めた秘密が隠されていることもわかってきた。
PART2では、生命活動のメカニズムを軸に、短い時間をめぐる冒険を通じて、この世界の複雑で精密な成り立ちを探る。

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国際共同制作 時間の冒険 写真

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