睡眠

進む?早寝・早起き化

あなたの1日の睡眠時間はどのくらいでしょうか?
2015年の調査結果では、平均すると平日7時間15分、土曜7時間42分、日曜8時間3分。やはり、睡眠時間は平日に比べて週末で多くなる傾向にあります。

さて、日本人の睡眠時間を長期推移で見てみると
これまで増加しているでしょうか、それとも、減少しているでしょうか。
みなさんは、どちらだと思いますか?

答えは…「減少」です。
土曜日に、週休2日制や学校週5日制など、社会制度の変化と連動して増加がみられた年があったものの、平日は概ね、1970年以降一貫して減少傾向が続いていました。ところが、その減少傾向はこのグラフ(図1)からもわかるように、2015年に止まったようにみえます。
こうした睡眠時間の変化は、私たちの働き方や家での過ごし方など、他の時間の使い方の影響を受けています。

図1 睡眠時間の時系列変化(国民全体 全員平均時間)
図1 睡眠時間の時系列変化(国民全体 全員平均時間)図1 睡眠時間の時系列変化(国民全体 全員平均時間)
図1 拡大
※生活時間調査は1995年に調査方式を変更したため、
それ以前と数値を直接比較することはできない。

では次に、睡眠を時刻別にみてみましょう。(図2)
2010年と比べ、平日朝(5時~7時15分)は、寝ている人が減少。つまり、早く起きる人が増えています。一方、平日夜(22時~24時)は寝ている人が増加。つまり、早く寝る人が増えています。グラフは省略しますが、土曜や日曜も同じように「早寝」は増加傾向にあります。

図2 朝と夜 睡眠の15分ごとの行為者率(平日・国民全体)
図2 朝と夜 睡眠の15分ごとの行為者率(平日・国民全体)図2 朝と夜 睡眠の15分ごとの行為者率(平日・国民全体)
図2 拡大

2020年のコロナ禍で、人々の生活様式や価値観はさらに変化していると感じています。次回調査(2020年予定)で、2015年の傾向がさらに続くのであれば睡眠時間は減少傾向から増加に転じたり、早寝・早起きの傾向が進んだりする可能性もあり、次回調査の結果が楽しみです。

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