発掘ニュース

No.294

2021.07.09

スポーツ

アメフト、射撃、フェンシング…『スポーツ教室』第2弾!

今回は発掘ニュースNo.249に続く第2弾!『テレビスポーツ教室』の発掘です。1964年の東京オリンピックを見据えて始まり56年も続いた長寿番組、まずは…

【アメリカンフットボール】

「ただいまのフィルムでご覧いただきましたように、大変スピード感にあふれました男性的なスポーツでございます。このアメリカンフットボールを今週と来週の2回にわたりまして皆様にご紹介することにいたします。」

『テレビスポーツ教室』がスタートした翌年、1962(昭和37)年に放送されたアメリカンフットボールの回です。日本アメリカンフットボール協会からご提供いただきました、ありがとうございます!

「向かって右側がラグビーのボール、大きいですね。サッカーからラグビーが誕生して持ちやすいように楕円形になりました。アメリカンフットボールではトリックプレーやフォワードパスを行ったりということで、より持ちやすく、より隠しやすくするために細いボールになったわけなんです。」

当時、まだ広くは知られていなかったアメリカンフットボールを基礎知識から紹介していきます。グラウンドの広さや、ボール、選手が身に付ける道具など…当時の日本大学アメリカンフットボール部の監督と部員の皆さんに協力していただきながら進めています。

【ライフル射撃】

「こんにちは、テレビスポーツ教室の時間でございます。今日は、スポーツ教室としましては初めてライフル射撃というものを皆さんと一緒に勉強することにいたしました。」

オリンピック競技でもあるライフル射撃を取り上げたこの番組は1975年放送。映像は、当時の日本ライフル射撃協会理事で解説者として出演していた栗田俊昭さんのご家族から提供いただきました。

銃の種類、撃つ姿勢による違いや、それぞれの種目の標的など、映像を交えて詳しく紹介していますが、随所に危険防止に関する注意点が盛り込まれています。

「銃口を人の方に向けない、これは一番大事なことです。人の方向に向けなければ弾が飛び出しても当たりませんから。そして引き金には手をかけない。いつも離しておく、持ち運ぶときにも。そして弾が入っていないかどうかの確認です。」

また、銃の規制が厳しい日本で独自に開発されたこちら…

「ビームライフルです。これの特徴は上に標的があります。それを10倍したものが下の拡大機で見られるわけです。選手が撃った弾こんの位置がすぐに見え、他の人にも分かります。」

この番組が放送された年に三重県で行われた国体で正式採用された種目で、見る方も楽しめるスポーツとして注目されたと伝えています。

【ハンドボール】

次はハンドボール。山口県の強豪高校を訪ねて、その練習方法をご紹介するという実践的な教室です(1982年放送)。日本ハンドボール協会から提供いただきました。

ロケ当日、あいにく雪が降る厳しい天気のため体育館の中での練習風景だったようですが、この高校の一番のポイントはグラウンド…!

「特徴のある砂を敷き詰めて、ストップしたら靴が隠れるくらい、走るのに足が重くなる中での練習の苦労。これがインターハイや国体での優勝に導きました。」

【フェンシング】

最後はフェンシング(フルーレ)です。当時の日本フェンシング協会常任理事で、講師として出演した山本耕司さんからご提供いただきました、ありがとうございます。

「スポーツには見て楽しいスポーツと、実際に自分でやってみて楽しいスポーツとがあるんですが、やってみて楽しいスポーツの代表がフェンシングではないかと思います。」

番組は剣の種類の紹介から始まります。最も一般的なフレンチスタイルのほか、ベルギアンスタイルやイタリアンスタイルなどグリップの違う剣を紹介。フェンシングを全く知らない私が見ると新鮮な情報が盛りだくさんです。

挨拶の構えが必ず最初にあり、日本の武道と同じように礼に始まり礼に終わるスポーツであることや、世界的にも危険防止を最重点にしていて、防具を付けて行えば安全であることを紹介。

さらにはフットワークの練習方法など、フェンシングを実際に競技として始めている人たちにとっての情報まで、60分間にわたって特集しています。フェンシング初心者の皆さんが知っておくと、試合の映像を見る際に楽しめそうな番組です。

東京オリンピック開会式まであと2週間。アメリカンフットボールは競技にはありませんが、射撃、ハンドボール、フェンシングは今回も実施競技です。普段はなかなかテレビで見る機会が少ないスポーツにも是非注目したいですね!

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