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コロナ定点把握 感染者数の前週比 東京 神奈川 埼玉 千葉~1月21日

  • 2024年1月26日

【1月15日~1月21日】
新型コロナの定点把握による感染者数について、1月21日までの1週間の状況です。全国の感染者数は前の週の1.36倍とすべての都道府県で増加しました。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県では前の週の1.5倍となっているところもあります。感染状況と専門家の見方などをまとめました。
(発表時点の感染者数です)【更新 1月28日】

全国 前週比1.36倍 全都道府県で増加

厚生労働省によりますと1月21日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は前の週から1万6090人増えて6万268人となりました。
また、1つの医療機関あたりの平均の患者数は12.23人で前の週の1.36倍となりました。前の週から増加が続くのは9週連続で、1医療機関あたりの平均患者数が10人を超えるのは、2023年9月以来です。

都道府県別では多い順に、福島県が18.99人、茨城県が18.33人、愛知県が17.33人、大分県が17.16人、佐賀県が17.05人などとなっていて、すべての都道府県で前の週より増加しています。

また1月21日までの1週間に、全国およそ500の医療機関から報告された新たに入院した患者の数は3462人で、前の週と比べて600人増加しました。新たに入院した患者数は、現在の集計方法を始めた2023年9月下旬以降最も多くなりました。

厚生労働省
「すべての都道府県で患者数が増え、感染拡大が続いている。手洗いや、こまめな換気を行うなど引き続き対策を徹底してほしい」

東京都 前週の1.47倍

東京都内の感染症について、都は、1月21日までの1週間の1医療機関あたりの感染者数などを公表しました。新型コロナは8.33人と前の週の1.47倍となりました。
年代別では、10歳未満が2.40倍、10代が1.90倍と、10代以下の感染者数が増加しています。

一方、入院患者数は1月22日の時点で1510人と前の週より21人減りました。

神奈川県 10週連続で増加

神奈川県は新型コロナウイルスの定点把握による感染状況を公表しました。県によりますと、1月21日までの1週間は、県内の364の医療機関から3483人の新規感染者の報告があり、1医療機関あたりの平均は9.57人で、10週連続で増加しました。

埼玉県 前週の1.5倍以上

埼玉県内の感染症について、県は24日、1月21日までの1週間の1医療機関あたりの感染者数を公表しました。それによりますと、新型コロナは14.50人で前の週の1.5倍以上と大きく増えていて、9週連続で増加しています。

埼玉県は、新型コロナウイルスが前の週に続いて大きく増加しているとして、引き続き、手洗いや咳エチケットなどの基本的な感染対策とともに、寒い時期でも換気を行うよう呼びかけています。

千葉県 前週比40%増加

千葉県は、新型コロナウイルスの「定点把握」による感染状況を発表しました。1月21日までの1週間の1医療機関あたりの新たな感染者数は16.03人で前の週の11.41人と比べておよそ40%増加しました。

年代別では10歳未満が最も多く、次いで10代、40代などとなっています。

専門家 “増加のペース上がった インフル同時流行も心配”

感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は新型コロナウイルスの感染状況などについて次のように話していました。

患者の数は、緩やかな増加が続いていたが、今回の集計で、かなり増加のペースが上がった印象を受ける。今後、1週間から2週間で患者の数がどう増加するか、いつ感染拡大のピークを迎えるのか、注意する必要がある。

患者の数は、去年の夏の(2023)『第9波』のピーク時に及ばないが、医療機関から報告される新たに入院した患者の数は、『第9波』のピーク時とすでにほぼ同じ水準になっていることに注意が必要だ。実際に私がいる大学病院でも、入院患者が増えている。感染していても検査を受けていない人がいて実際の感染者はもっと多い可能性がある。

インフルエンザとの同時流行も心配な状況で2月にかけてはいま一度、気を引き締めて、できる範囲の感染対策に当たって欲しい。特に高齢者や免疫不全の患者は重症化しやすく、入院につながってしまうので、最後のワクチンの接種から4か月以上たった人はできるだけ早めに追加接種を受けるべきだ。また、若い人たちも高齢者などに感染を広げてしまうリスクを考えてワクチン接種を検討することが大事だ。

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