1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. インフルエンザ 関東地方の流行状況 都内保健所別の状況も【11月17日掲載】

インフルエンザ 関東地方の流行状況 都内保健所別の状況も【11月17日掲載】

  • 2023年11月17日

インフルエンザについて11月12日までの1週間に、全国の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は1医療機関あたりで17.35人で前の週より減り、およそ3か月ぶりに減少に転じました。

関東地方は、「警報レベル」とされる30人を超えた地域はなく、「注意報レベル」の10人を超えているのは埼玉県22.31人、千葉県18.27人、群馬県17.89人、栃木県16.82人、茨城県16.44人、神奈川県12.53人、東京都11.46人 でした。

感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は「感染者数の減少が今後も続いて、踊り場のようになって落ち着くのか、再び増加に転じるのか数週間は注意して見る必要がある」と話しています。

東京都の保健所別の流行状況もまとめています。

約3か月ぶりに減少に転じる

国立感染症研究所などによりますと、11月12日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、8万5766人でした。
1医療機関あたりでは前の週から3.78人減って17.35人となりました。
患者数が減少に転じたのは8月14日の週以降、およそ3か月ぶりです。

データを元に推計されるこの1週間の全国の患者数は前の週から9万8000人少ないおよそ63万5000人となっていて、ことし9月4日以降の累積の患者数はおよそ428万3000人と推計されています。

地域ごとでは、佐賀県が36.13人で、「警報レベル」とされる30人を超えたほか、山梨県で29.78人、長野県で27.78人、愛知県で27.35人、北海道で25.78人と44の都道府県で、「注意報レベル」の10人を超えています。
一方で、愛媛県や千葉県、埼玉県など、31の都府県で前の週より患者の数が減少しています。

関東地方の状況
▼埼玉県22.31人(前週34.84人)(前々週33.08人)
▼千葉県18.27人(前週28.78人)(前々週29.25人)
▼群馬県17.89人(前週19.01人)(前々週16.39人)
▼栃木県16.82人(前週19.14人)(前々週14.66人)
▼茨城県16.44人(前週21.78人)(前々週19.49人)
▼神奈川県12.53人(前週18.32人)(前々週22.80人)
▼東京都11.46人(前週16.99人)(前々週19.91人)
※カッコ内の数字は、各週発表時のもの。

年齢別では患者全体のおよそ55%が14歳以下の子どもだということです。 

専門家は“感染者の減少が落ち着くか再増加に転じるのか注視”

感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は、インフルエンザの流行状況について「全国的に感染者数の減少傾向が見られ、1月から2月の冬場を前に急激な増加が起きることは、何とか回避できそうな様子が見られている。ただ、この感染者数の減少がしばらく続いて、踊り場のようになって落ち着くのか、すぐに増加に転じるのか数週間は注意して見る必要がある」と話していました。

今後については「年末が近づき、久々の忘年会を楽しみにしている人も多いと思うが、インフルエンザも新型コロナも感染の可能性があることを考えてできる範囲で基本的な感染対策をとってもらうことが大事だ。インフルエンザのワクチンも年明けからのシーズンに備え、不安のある人や基礎疾患がある人は前倒しで接種してほしい」と話しています。

東京都 保健所別の流行状況

東京都感染症情報センターが公表している保健所別の流行状況です。

保健所別
▼八王子市21.78人 ▼荒川区18.71人
▼多摩小平16.09人 ▼多摩府中14.21人
▼中野区13.80人 ▼多摩立川13.67人
▼南多摩13.07人 ▼島しょ13.00人
▼墨田区12.50人 ▼北区11.82人
▼練馬区11.67人 ▼江戸川11.53人
▼杉並11.06人 ▼葛飾区11.00人
▼町田市11.00人 ▼文京10.86人
▼大田区10.86人 ▼西多摩10.57人
▼池袋10.38人 ▼世田谷9.80人
▼足立9.80人 ▼板橋区9.31人
▼台東8.00人 ▼みなと7.89人
▼目黒区7.25人 ▼江東区6.64人
▼品川区6.50人 ▼渋谷区6.29人
▼新宿区6.00人 ▼千代田5.00人
▼中央区4.00人

ページトップに戻る