11月最高気温 東京都心100年ぶり更新 これからの気温の見通しは？

11月なのに異例の暑さ

気象庁によりますと低気圧や前線に向かって暖かい空気が流れ込んだうえ、山を越えた風が吹き下ろす際に乾燥して気温が上昇する「フェーン現象」や晴れて日射しの影響も加わり、各地で気温が上がりました。

東京の都心では、午後0時20分に27.5度を観測。
100年前の1923年（大正12年）の11月1日に観測した27.3度を上回り、100年ぶりの記録更新となりました。6日に続いて連続で夏日となったのも初めてです。

11月の夏日はこれで3日目ですが、それも観測史上初めてです。

一方、午前11時の天気予報で28度予想だった埼玉県熊谷市では暖かい空気が流れ込まず、最高気温は22.2度で予想を6度近く下回りました。

今年の夏日は？

東京の都心で夏日になるのは11月7日で143日目です。
今年（2023年）初めて夏日になったのは3月24日。3月としては10年ぶりのことでした。

その後、大型連休も夏日が続き、6月は大半が夏日。30度以上の真夏日や35度以上の猛暑日も含め、1年のおよそ4割が夏日となりましたが、東京の都心の夏日は7日で最後となる可能性があります。

今後はどうなる？

気象庁によりますと、今夜（7日夜）以降気温は下がり、8日の最低気温は7日より5度から10度ほど低くなり、東京の都心や千葉市で15度神奈川県小田原市で11度など予想されています。

金曜日（10日）ごろ、低気圧が通過するため、南から暖かく湿った空気が流れ込みいったん気温が上がる可能性がありますが、その後は上空に寒気が流れ込む見込みです。

来週月曜日（13日）以降、東京の都心では最高気温が15度前後、最低気温は10度以下になると見込まれています。最高気温15度は、平年で11月下旬並み。急に冬に近づきます。

温度変化が激しいため、体調管理にも注意してください。