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ガスコンロのグリルにアルミはく 時短目的が思わぬ事故 NITE注意呼びかける

  • 2023年10月4日

NITE=製品評価技術基盤機構が注意を呼びかけています。
どんな注意かと言いますと、家庭用ガスコンロのグリルに関することです。

使用する場合に、汚れを放置したり、誤った形で掃除の「時短術」を使ったりしていると火事につながるおそれがあるということです。

では、どうすればいいのか?ハウスクリーニングの専門家にガスコンロのグリルの正しい掃除術を聞いてきました。

ガスコンロの事故に注意

NITEによりますと、昨年度までの5年間に発生したガスコンロの事故は195件で、その半数以上が誤った使い方や不注意が原因だということです。

このうち、▼コンロの汚れを放置したものが36件、▼誤った掃除の「時短術」によるものが7件でした。

なかでも、グリルの焼き網の上にアルミはくを敷くことが掃除の「時短」につながるとしてSNSやブログなどで紹介されているケースがあり、都内でも去年6月、アルミはくを敷いて調理をしていたところ、発火する事故があったということです

NITEが公開している実験映像では、グリルの焼き網にアルミはくを敷き鶏の皮をのせて焼いたところ、その周辺から発火し、グリルの排気口からも火の手が上がりました。

また、こげや脂で汚れたままのグリルを使って魚を焼く実験でも、魚の周辺から発火し、勢いよく燃え始めました。

NITEによりますと、グリルの内部に飛び散った脂に引火したり、アルミはくにたまった脂が加熱され、発火したりしたことが原因だということです。

担当者
「取扱説明書には脂の多い料理をグリルで調理する際は、焼き網の上や下にアルミはくを敷かないように書かれている。時短術自体をすべて否定するわけではないが食欲の秋を安全に過ごすためにも使用方法を守ってほしい」

正しい掃除術とは

ハウスクリーニングの専門家にガスコンロのグリルの正しい掃除術を聞きました。

掃除の負担を減らすためには、調理前に、グリルの焼き網に油をぬり、あらかじめ3分ほど加熱しておくことで、食材がこびりつきにくくなるということです。

また、調理後は、グリルが冷めたらなるべく早く中性洗剤で洗うと、脂汚れが落ちやすいということです。

東京ガス・ハウスクリーニングの担当者
「グリルの掃除が面倒と感じる人もいると思いますが、フライパンで魚を焼くと台所全体に脂が飛び散ったり、壁紙に臭いがつくことがあります。グリルだとそういった心配は少ないので、グリルも正しく使ってほしい」

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