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コロナ定点把握 感染者数の前週比 東京 神奈川 埼玉 千葉~8月20日

  • 2023年8月25日

新型コロナの定点把握による感染者数は、全国では8月14日から20日までの1週間で、前の週の1.26倍となっています。専門家は「お盆で帰省してふだん会わない人と会ったり食事をしたりすることで感染が広がることがあったが、今回も同じ状況だ。さらに感染が広がるのか、抑えることができるのか、注意して見ていく必要がある」と述べました。
今後の見通しなどについての専門家の見方をまとめました。
(発表時点の感染者数です)

全国 前週と比べて増加

厚生労働省によりますと、8月14日から20日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は前の週から1万9686人増えて8万6756人となりました。また、1つの医療機関あたりの平均の患者数は17.84人で前の週の1.26倍となりました。これまで2週連続で前の週から減少が続いていましたが、今回、増加に転じました。

都道府県別では多い順に岐阜県が31.03人、岩手県が30.42人、秋田県が28.48人、茨城県が27.42人、石川県が26.69人などとなっていて、41の都道府県で前の週より増加しています。

厚生労働省
「お盆期間や祝日に人に会う機会が増えた影響などもあり、緩やかな増加に転じた。例年お盆があけた時期に感染拡大のピークを迎える傾向があり、このまま増加傾向が続くかどうか注視していきたい。引き続き、換気をしたり、必要な場面でマスクを着用するなど基本的な感染対策を行ってほしい」

 新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会のメンバーで東邦大学の舘田一博教授は、お盆明けとなった現在の感染状況について「先週は、35の地域で減少していたが、今回は九州の一部などを除き、すべてで増加している。これまでもお盆で帰省してふだん会わない人と会ったり食事をしたりすることで感染が広がることがあったが、今回も同じ状況だ。さらに感染が広がるのか、抑えることができるのか、注意して見ていく必要がある」と述べました。

東邦大学 舘田一博教授
「多くの人はかぜ症状ですむが、高齢者や基礎疾患のある人を守るという意識で、できる範囲で感染対策を行うことが大切だ。夏休みも終盤となり、8月最後に予定が入っていて、出かけたいかもしれいないが、のどの調子が悪いとか少し熱っぽいといったかぜの症状がある場合はコロナかもしれないと考えて、無理をせずに自宅で療養してほしい。飲み薬もあるので心配な場合は医療機関を受診してほしい」

東京都 再び増加に転じる

東京都は、24日、都内の新型コロナの感染状況についてモニタリング項目を発表しました。
それによりますと、定点把握の対象になっている都内419の医療機関のうち、400か所から報告があり、感染者数は20日までの1週間であわせて4385人で、1医療機関あたりでは10.96人でした。8週間ぶりに減少した先週から再び増加に転じました。

一方、今月21日時点での入院患者数は前の週より218人増えて、2686人でした。

専門家
「先週に続いて今週も医療機関の診療日が減少した影響を受けている可能性があるため評価には注意が必要だが、高齢者施設を訪れる際のマスクの着用や手洗いなど感染防止対策を心がける必要がある」

神奈川県 定点把握移行後最多に

県によりますと、先週1週間は、336の医療機関から5059人の新規感染者の報告があり、1医療機関あたりの平均は15.06人と、3週間ぶりに増加しました。
ことし5月8日から一部の医療機関が1週間分を報告する定点把握に変わっていて、先々週から2週続けて減少していましたが、今週の公表分で最多を更新しました。

埼玉県 12週連続で増加

埼玉県が23日発表した感染状況によりますと、14日から20日までの1週間に定点把握の対象となっている261の医療機関のうち、報告があった237の医療機関の新たな感染者数は4685人でした。1医療機関あたりで19.77人となり、前の週と比べて増えていて、増加は12週連続です。

年代別では10歳未満が654人、20代が652人、10代が621人、50代が609人と続いています。

また、17日現在、埼玉県内の新型コロナによる入院者数は、国が住民へ注意喚起を行うめやすとしている、オミクロン株による感染がピークになった際の入院者数の半数を超えています。

大野知事(22日の定例会見)
「新型コロナは高齢者や基礎疾患のある人が重症化しやすいことにかわりはない。夏休みも終盤だが体調がすぐれないときは外出を控えてほしい」

千葉県 前週比増

千葉県の発表によりますと、20日までの1週間の1医療機関あたりの新たな感染者数は22.38人で前の週と比べ増加しました。

年代別では10歳未満が最も多く、次いで50代、40代となっています。

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