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コロナ定点把握 感染者数の前週比 東京 神奈川 埼玉 千葉~7月9日

  • 2023年7月13日

【7月14日更新】新型コロナの感染者数の把握は、5類移行後、一部の医療機関が1週間分を報告する定点把握となっています。全国、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1医療機関あたりの感染者数など、7月9日にかけての1週間の状況に加え、感染状況についての国際医療福祉大学の松本哲哉教授による分析とあわせてまとめました。
(発表時点の感染者数です)

全国9.14人 前週と比べ1.26倍

厚生労働省によりますと7月9日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は前の週から9361人増えて4万5108人となりました。
また、1つの医療機関あたりの平均の患者数は9.14人で前の週の1.26倍となりました。前の週から増加が続くのは14週連続となります。

7月8日で、新型コロナの感染症法上の位置づけが「5類」に移行して2か月がたちましたが、今回発表された7月9日までの1週間と、5類移行直後の5月14日までの1週間を比べると3.48倍となりました。

厚生労働省
「全国的に緩やかな増加傾向が続き、特に九州や中国、四国では前の週より増加幅が大きい県が多く、また沖縄県では前の週よりは減少したものの依然として高い水準が続いている。引き続き感染状況を注視したい」

東京都 前週に比べ増加

都庁で感染症の対策会議が13日に開かれ、この中で、都内の新型コロナの感染者数について公表されました。

それによりますと、定点把握の対象になっている都内419の医療機関のうち、416か所から報告があり、感染者数は7月9日までの1週間であわせて3152人で、1医療機関あたりでは7.58人となりました。前の週の6.85人の1.1倍と、3週続けて増えています。

東京都医師会の猪口正孝顧問は、「感染者数は緩やかに増加している。夏休みは人の往来が増える時期で、高齢者への感染の機会を減らすことが重要だ」として、重症化リスクの高い高齢者に接触する場合は、状況に応じてマスクを着けるなど基本的な感染対策をとるよう呼びかけました。

神奈川県 前週に比べ増加

神奈川県によりますと、7月9日にかけての1週間は、県内367の医療機関から2709人の新規感染者の報告があり、1医療機関あたりの平均は7.38人で、前の週から増加しました。

年代別では、10代が最も多く、次いで50代、40代の順になっています。

ことし5月に定点把握に移行してから8週連続の増加で、最初の週と比べて3倍以上になっています。

埼玉県 “ゆるやかに増加”

埼玉県が12日に発表した新型コロナの感染状況によりますと、7月9日までの1週間に定点把握の対象になっている261の医療機関から報告があった新たな感染者数は2315人でした。
1医療機関あたりでは8.87人となり、前の週と比べておよそ1.2倍に増えていて、6週連続の増加です。

年代別では、10代が最も多く390人、次いで、20代が314人、40代と50代がそれぞれ311人、10歳未満が298人などとなっています。

埼玉県衛生研究所
「感染者はゆるやかに増加している。子どもたちが夏休みに入ると、部活動や塾などでの活動の時間が増えると予想されるので、それぞれの場面で対策を徹底してほしい」

千葉県 前週に比べ増加

千葉県は12日、新型コロナウイルスの「定点把握」による感染状況を発表しました。7月9日までの1週間の1医療機関あたりの新たな感染者数は11.00人で、前の週の9.89人から増加しました。
年代別では10代が最も多く、次いで40代、50代となっています。

感染状況をどうみるか 専門家に聞いた

新型コロナによる行動制限のない夏休みが始まるなど全国的に人の流れが多くなる時期を迎えます。新型コロナの現状について感染症に詳しい国際医療福祉大学の松本哲哉教授に聞きました。

〇5類移行後の感染状況
東京都のデータでは検出される新型コロナウイルスの種類は9割以上が重症化の少ないXBB系統になっている。沖縄のように急激な増加が見られるところもあり、感染者数そのものは着実に増えてはいるが、関東では今のところ医療現場に与える影響はそこまで大きくはない。東京では今のところ急激な感染増加は見られないが、症状がある時は外出を控えるなどメリハリのある行動が必要だ。

〇感染防止対策は
高齢者など、病原性が弱くても重症化する人はいるため注意が必要だ。こうした人たちを対象にしたワクチン接種も行われているので、利用して欲しい。また、マスクについては暑さが厳しく熱中症が心配なケースなどはずした方がいい場合もあるので、医療機関を受診する際には付けるなど状況に応じて判断しながら使用して欲しい。

〇夏休みの過ごし方は
新型コロナはなくなったわけではない。熱やのどの痛みなどの症状がある場合は外出を控え、症状が重ければ早めの受診を心がけることなどメリハリある行動をとりながら楽しんでもらいたい。

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