1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. スギ花粉の飛散 東京都内で急増 ピークいつまで? ヒノキ花粉は

スギ花粉の飛散 東京都内で急増 ピークいつまで? ヒノキ花粉は

  • 2023年3月7日

東京都健康安全研究センターは都内12か所でスギ花粉の観測をしています。2月下旬ごろから本格的な飛散が始まりましたが、その後、急激に増え、千代田区内の観測点では2月27日までのデータで、10年間のピーク時に迫る観測値となりました。スギ花粉の飛散のピークはいつなのか、さらにヒノキ花粉の状況などもまとめました。

花粉症外来 重めの症状を訴える患者が多い

東京・新宿区と中央区で内科のクリニックを運営する島田昌彦院長によりますと、3月3日の段階では、この数日、花粉症外来を受診する患者が増え、鼻づまりなどで夜寝られなかったり、全身にかゆみを感じたりと重めの症状を訴える患者が多い傾向だということです。

飛散状況 八王子など多摩地区は

都内各地のスギ花粉の1平方センチメートルあたりの観測値を見てみますと、八王子市では、2月27日は316.4個、28日が675.3個、3月1日は980.9個、2日は、959.3個とわずか3日で、3倍以上に増えています。

区部の3月のデータはまだ取得できていないということですが、多摩地域での2日の観測値は青梅市で3122.2個、町田市で947.8個、府中市で709個などと各地で高い値を示しています。いずれも過去10年間の飛散傾向と比べると大きく上回っています。

花粉症の治療や基本的な対策

クリニックによりますと、最近では症状に悩まされる患者に対し、注射でアレルギー体質を改善する治療を施すケースが増えているということです。
この薬を1週間に1回程度、6回を1クールとして定期的に打つ必要があるということです。

島田院長は花粉症の基本的な対策として、外出の際にマスクやゴーグルを着用することや、帰宅後には着替えて、家の中に花粉を持ち込まないことなどを挙げたうえで、「花粉の飛散量が多いと、これまで大丈夫だった人も症状に悩まされることがある。我慢せず、受診してほしい」と呼びかけています。

スギ花粉飛散のピークは さらにヒノキは

八王子市で3月1日までに飛散した花粉の量の合計は今シーズンに予測されている最大値のわずか14%だということです。日本気象協会も3月6日の週は春本番の暖かさが続くため、大量に飛散するとみています。

スギ花粉飛散のピークについて2月21日時点の日本気象協会の予測では、東京では3月上旬から下旬と予想していますが、ピークの時期も長くなる可能性があるとしています。

また、スギ花粉のピークが終わるころになるとヒノキ花粉のピークが始まるところが多くなり、東京では4月上旬から下旬にかけてピークを迎えると予想しています。

都によりますと2月28日と3月1日多摩でヒノキ花粉を観測し、ヒノキの花粉の飛散もすでに始まったということです。

ページトップに戻る