さよなら?UFO信号機

今回のみやぎUP-DATEでは、こちらの投稿にお応えします!

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みんなは知ってる?

UFO信号機があるという場所へ、さっそくジャス隊員が向かいました!
「UFO信号機」を知っているか、そしてどこにあるかを通りがかった人に聞いてみると…

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「知らないですね…」
「え、わかんないです」

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「あれじゃない?4つで1つの信号機になってる。」
「そこの信号そうじゃない?向こうに行った…」

言われた方へ向かってみると…

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隊員
「あ、あれ!UFO信号機です!」

投稿にあった、通称「UFO信号機」を見つけました!


観察してみよう!

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四角い枠の外側に車用の信号が4つ、内側には歩行者用の信号が4つ。
合わせて8つの信号が一体になっています。
一本の柱から交差点の中央にアームが伸びていて、そこに吊り下げられるように本体が取り付けられています。

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夜になると交差点の中央に赤、青、黄色の光が浮かび上がってる…
この見た目から「UFO信号機」と呼ばれるようになったともいわれています。


いつ作られたものなの?

一目で年代物と分かる信号機ですが、いつ作られたものなのでしょう?
製造元の会社に聞いてみました。

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加藤さん
「昭和54年くらいから翌年にかけて、特に宮城県の方にたくさん収めているのが確認できます。」

UFO信号機は愛知県や群馬県、そして宮城県などに納入されたそうです。

しかしその後、この会社は信号機の製造を終了。
当時の状況が分かる資料はほとんど残っておらず、携わっていた人も退職されてしまっているため、なぜ宮城県に多く納入されたのかは分からないそうです。


県内にはどれくらいあるの?

製造から40年以上経ち、今稼働しているUFO信号機は全国でも10基以下となりました。
では宮城県ではどれくらい稼働しているのか?
信号機を統括する宮城県警の髙橋次長にお話を伺いました。

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髙橋さん
「令和4年3月末で、5基ございます。
昭和54年ごろから設置されたという記録が残っているのですが、細街路(さいがいろ)いわゆる細い道路とか、信号の柱が充分建てられないようなスペースの場所に導入されたと伺っています。」

場所を調べてみると、5基中4基は仙台市内(若林区木下・太白区長町・青葉区角五郎・泉区南光台)、もう1基は黒川郡大和町にありました。

しかし泉区の信号にはこんな看板が…

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UFO信号機撤去のお知らせが書いてありました。
来月7日に点滅運用を開始し、28日ごろに撤去するという内容です。
県警では「このタイプの信号はもう製造されていないため、順次、廃止もしくは普通の信号機に変更するよう検討している」ということで、来年度いっぱいですべてを撤去する予定だそうです。

消えゆくUFO信号機に製造元は、

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加藤さん
「長年にわたって地域の皆様の安全を守って故障することもなく一日中動き続けてくれて、今でも現役で働いているということなので、本当に頑張ってくれたなと思います。
できれば(UFO信号機に)里帰りして欲しいなというくらいの思いがあります。」

と話していました。
というのも、こちらの会社には1台も残っていないそうで、可能ならば撤去されたUFO信号機を引き取り後世に残せるよう保存したいということだそうです。


安藤のひとこと。

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安藤さん
「今、当たり前にある風景も、いつのまにかどんどん新しいものに置き変わっていきますので、失われる前にぜひ目の前の風景を目に焼き付けてほしいと思います。」

 


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