【新人アナ日記#10】西尾文花・Nandaryのパーソナリティーを務めました!

みなさん、こんにちは!
西尾文花です!

ようやく暑さも和らいできましたね。
特に朝晩は長袖でないと寒いくらいで、「もう衣替え!?」とびっくりしています。
体調にはお気を付けください!

9月26日(火)と27日(水)の2日間、千葉アナに代わってNandaryのパーソナリティーを務めました!
1か月前から担当するのはわかっていたのですが、いざ自分1人で50分間のラジオを務めると思うと、「最後までできるだろうか」と、とても不安でした。

ずっと緊張していたのですが、スタッフの皆さんや先輩に助けていただき、なんとか番組を届けきることができました。
今回は、Nandaryでご紹介した内容や当日の様子をブログでお伝えします!

当日の様子は「らじるらじる」で聞き逃し配信もしています!ぜひ聞いてみてください!
26日の放送(10月4日午後0時まで) →プレーヤー | NHKラジオ らじる★らじる
27日の放送(10月5日午後0時まで) →プレーヤー | NHKラジオ らじる★らじる

パーソナリティーを担当するにあたり、「26日に放送する内容は西尾が考えてみて!」とのことで、ネタ探しから開始です。
26といえば「2(ふ)6(ろ)」。月に一度の「風呂の日」ということで、温泉地を紹介しようと決めました!
行き先は、宮城県蔵王町(ざおうまち)の遠刈田(とおがった)温泉。標高330mの高原にあり、蔵王の山々に囲まれています。蔵王の自然の豊かさや、遠刈田温泉近郊で昔から作られてきた「遠刈田系こけし」に興味が湧き、行ってみました!

仙台から高速バスで1時間、あっという間に到着です。
スマートフォンよりも一回り大きな録音機を持ちながら、温泉地へ向かいます。

残暑が残る、それまでの天気とうってかわって、小雨の遠刈田。
長袖を着ていても風が吹くと寒いくらいでした。
でも…寒いということは、温泉を楽しむには絶好の条件です!

到着して、何はさておき温泉へ。
共同浴場の「神の湯」を訪れました。

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ラジオでどうお伝えできるかな、と考えながら温泉に入りました。
扉を開けてすぐ感じたのは木の香り。湯気とともに、木の香りが鼻の奥を通り抜けていきます。
そして、お湯の熱さ!45度もあるお湯は、入った瞬間に身体があたたまりました。香りとこの熱さは伝えたい!と頭にメモします。

ラジオの放送で欠かせないのが、やはり「音」です。
テレビのように映像があるわけではないので、音だけで場面を想像できるような、そんな音声が必要となります。

Nandaryスタッフの皆さんからは、取材へ向かう前にアドバイスをもらいました。
それはインタビューの声だけでなく、「雑感を録ってくる」ということ。その土地で出ている音は全て録ってくるつもりで行ってきて!と教えてもらいました。
車の音があれば、車通りの多さがわかります。
逆に車の音がなく虫の音があるならば、静かな場所であるとわかります。
鳥の鳴き声が聞こえてきたら、木々が近い場所なのだと感じられます。
温泉街の音に耳を澄ませました。

はじめて自分で録音をしてきましたが、「ちゃんとうまく聞こえるだろうか」「伝えたい音が伝わるだろうか」と確かめるまで不安でした。

当日は録音と同時に、街を歩きながら自分が感じたことをメモしておきました。

・豆腐店がある。のれんの向こうでお店の方が会釈してくれた
・精肉店がある。今日は閉まっている
・プリンのお店がある。今は昼休みでお店を閉めている
・神社がある。鳥居のわきから、お湯がドバドバと出ている 
・街中の水路から湯気が立ち上っている。上を歩くと温かい

などなど、「なんだろう」と感じたことや、「これを伝えたら雰囲気が伝わるだろうか」と思う項目をメモしておきました。

温泉街を歩き、次はお目当ての「みやぎ蔵王こけし館」へ!
途中で出会ったのは、通称「こけし橋」とも呼ばれる「遠刈田大橋」。
高さ3mほどの大きなこけしが迎えてくれました。

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「こけしの町」に来たのだと実感しました。

「みやぎ蔵王こけし館」では、こけしの絵付けを体験させてもらいました!
もちろん、生まれてはじめての経験です!
東北へ来るまでこけしとは縁遠かったのですが、東北で働き始めてからニュースや職場で見かけるようになり、こけしのことを勉強したいなとずっと考えていました。

絵付けを教えてくださったのは、こけし工人の小山芳美(こやま・よしみ)さん。

小山さん
「はじめに、眉を描いて、目を描いて、次に鼻…最初にお顔の黒い部分を描いていきます」

絵付けの順番やコツなども教えてくださり、とても分かりやすかったです!
はじめての絵付けでしたが、小山さんが線を入れるたびに褒めてくださり、最後まで描ききることができました!

小山さんは遠刈田こけしに魅了されて、7年前に蔵王へ移住してきました。
小山さんには、遠刈田へ移住したきっかけや、蔵王の魅力などもたくさんうかがいました。

そうして完成したのが、こちら!

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どうでしょうか?

放送まではスタジオで、放送後は家の玄関でいつでも見られるように置きました!
宮城や東北の思い出が増えて、とてもうれしいです!
今後、遠刈田系だけでなく東北各地の系統も勉強していきたいです!

小山さん、ありがとうございました!

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(写真左:西尾 右:小山さん)

取材を終えたら、次は編集です!
インタビュー時間はあわせて2時間を超えていますが、放送できるのはその中でも25分間です。
録ってきた音声から、必要となる部分を抜き出してつなげます。

編集を行うのもはじめてです。
何を切り取るべきか、どのくらいの長さで切り取るべきか、とても悩みました。
あの話も、この話も届けたい!けれど選ばなくてはいけない…。
葛藤しながら、1日中パソコンと向き合いました。

編集や当日話す内容の構成は、余裕をもって終えたかったのですが、結局、本番直前まで先輩にアドバイスをいただきながら、内容を吟味していました。

本番直前でガチガチになっている様子です↓
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打ち合わせやリハーサルを終えて、あっという間に本番。

「5時5分になりました。東北の皆さんこんばんは!今日パーソナリティーを務める西尾文花です!」

いつもの千葉アナの明るい挨拶を思い出しながら、元気よくスタートです。

1人だけのスタジオは、静かで、自分の声だけが響きます。
自分が数秒前に何を言ったのかも分からなくなるくらい緊張して、ずっと心臓がバクバクしていました。

「ここからは、東北各地の方々とおしゃべりする『ろっけんさん』のコーナーです!」

「Nandary」では、毎日、各地の話題を教えてくださる方、通称「ろっけんさん」と電話でおしゃべりします。

この日は宮城県丸森町(まるもりまち)の方から、「クリスマスローズ」というお花について、そして秋田県由利本荘(ゆりほんじょう)市の方から「木のアクセサリー」についてお話を伺いました。

はじめて知ることばかりで、お話を聞きながらワクワクしました。
新しい世界と出会えて、とても楽しかったです!
電話でお話をうかがうので、相手の方は目の前にはいません。
どんな方が、どんな場所から話してくださっているんだろう?と想像を膨らませながらインタビューを行いました。

音楽を挟んで後半、遠刈田温泉の紹介コーナーです。
自分で調べて編集した内容を紹介します。

ちゃんと伝わっているかな?と不安でしたが、スタジオの外にいる先輩からグーサインが送られ、一安心です。

遠刈田温泉へ行って分かったことや、その時のワクワク感が伝わっていたらうれしいです!

この後、秋が深まると紅葉で山々が色づき、さらに素敵な場所になるそうです!
赤く染まった遠刈田温泉にも行ってみたいな~と思いました!

はじめてのラジオパーソナリティーを終えてみて…
終わった瞬間、体からふっと力が抜けて、頭がぽーっとしました。
緊張はしましたが、放送中ラジオを聞いている方から「がんばれー!」と応援のメッセージが届き、とてもうれしかったです!

直後の写真です↓ 緊張が解けてほっとしています…
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一度経験したこともあり、2日目は初日よりは落ち着いてパーソナリティーを務めることができました!

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目の前にはやっぺぇが!
スタッフの皆さんが「がんばっぺ」と書いてくれました!

2日目の放送では、お寄せいただいたメッセージをゆっくりと紹介することもでき、1日目と比べて、さらに「会話」するような感じで放送できたかなと思います。

インタビューの仕方や番組の進め方、言葉の選び方など、まだまだ課題は多いのですが、「話を聞くこと」「届けること」って楽しいな、と改めて感じた2日間でした。

今後も、東北各地を取材してお届けします!