古着店が増えているのはなぜ?

今回のみやぎUP-DATE、テーマはこちら!

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確かによく見かけるような…


どのくらいあるの?

さっそく町を歩いてみると…

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安藤さん
「あちら古着屋さんですね。新しくオープンしたようですね。」


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安藤さん
「こちらにもありました。古着屋さんですね。」

次々に古着店を発見することができました。
調べを進めると、仙台市中心部ではこの2年で10店舗以上が新たにオープンしていました。

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どうして古着店?

なぜ今、古着店が相次いでオープンしているのか。
不動産会社の内海 博和さんに聞いてみました。

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内海さん
「コロナになって、飲食店さんだったりとか、サービス系のテナントさんとか、そこが撤退していった。
(全体的にテナント料が)1割から3割ぐらいの減額で、今、入れるようになっています。
それがちょうど古着屋さんが出店する予算と合致してきていると。」

コロナ禍でテナント料が下がったことで、内装費や改装費などのコストを抑えやすい古着店が参入しやすくなったのです。


この動きは郊外でも!

名取では去年、日本最大級の古着店がオープンしました。

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安藤さん
「うわぁ~、広いですね。
見渡す限り古着がありますし、そちらには山積みの古着もあります。」

こちらでお話を伺うのは、店員の氏家 蒼太さん。
古着の魅力は、誰とも被らない”1点もののオリジナリティー”にあるといいます。

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氏家さん
「『なにこれ?』みたいな柄とか色使いとか、(色が)あせていい感じになったりして。
そういうところで個性が出たりとかして。」

このお店で取り扱っている古着はおよそ5万点。
お店の裏には、輸入した古着を圧縮した大きな塊がずらりと並んでいました。

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試しに運んでみようとするも…

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安藤さん
「ちょっと待って…あぁ、もうダメ。笑」

かなり重いようです。笑


このように一度に大量に仕入れるスケールメリットを生かすことで、低価格での販売を可能にしているといいます。
日本全体で見ても、古着の輸入量は年々増え、去年は過去最高を記録。大きなトレンドになりつつあります。

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店頭に並ぶまでの工程は?

大量に買い付けた古着が店頭に並ぶまでには少し手間がかかるということで、安藤さんもちょっとだけお手伝いさせてもらうことに。

まずは圧縮された服をほどいて…

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色別に仕分けて…

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洗濯機へ!

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その後それぞれに値段をつけて、やっと店頭に並ぶ古着の完成です!
かなりの重労働です…


せっかくなので…

もともと古着が好きだという安藤さん。
この機会に「お気に入りの一着」を探してみることに。

注目したのはこのコーナー。
世界10か国以上の、軍をモチーフにした古着が並んでいました。

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安藤さん
「かわいい。
ボタンが大好きなので私。ボタンかわいいですね。」

ミリタリーのジャケットをワンピースと合わせる、「私だけのコーディネート」が完成!
こちらのお値段は3000円でした。

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安藤さん
「どうでしょうか」
氏家さん
「結構、自分は好きなコーディネートなんですけど。
結構この秋感も出つつ、柄も取り入れて、今風になっていてめちゃくちゃオシャレです。」

ジャケット一枚で、ずいぶん秋らしいコーディネートになりました。
ボタンもいいワンポイントになっています♡


国をこえて、時代をこえて。
1着1着にしかない価値に手軽に触れられることが、多くの人々の心をつかむ理由だと氏家さんは感じています。

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氏家さん
「昔着てた人の思いとか考えだったり、やってたことの情景が浮かんできて。
お父さんからのおさがりみたいなのを履いてるんですけど、幼い頃のお父さんのこと、どんな感じで履いてたんだろうとか思ったり、何か色々考えさせられて、自分も成長できるような気がして。」


安藤のひとこと。

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安藤さん
「『古着がつなぐ物語』
どんな時代背景があって、どんな国から生まれてというその物語に思いをはせられるということが魅力なのかなと思います。
大量生産の時代ではありますが、ぜひ1点ものの古着との出会い、みなさんも楽しんでみてはいかがでしょうか。」





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