ヒンギャ迫害取材の記者
有罪判決に懸念 河野外相

河野外務大臣はミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問と会談し、隣国に避難している少数派のロヒンギャの人たちの帰還に向けて、国際社会に見える形で環境整備を進めるよう改めて要請しました。

会談は、日本時間の12日午後、訪問先のベトナムで行われ、河野外務大臣は、ミャンマー西部のラカイン州から隣国のバングラデシュに避難している少数派のロヒンギャの人たちについて「帰還に向けた環境整備を、目に見える形で国際社会に示すことが重要だ」と述べ、問題解決への取り組みを改めて要請しました。

また、ミャンマーの裁判所が、ロヒンギャの人たちへの迫害問題を取材していたロイター通信の記者2人に有罪判決を言い渡したことに懸念を伝えました。

これに対し、アウン・サン・スー・チー国家顧問は、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所などの国連機関と協力しながら、避難している人たちの帰還を進めていく考えを示しました。