「いろいろとは聴いたが
公にすべきものない」外相

北朝鮮で拘束され、その後、解放された日本人男性について、河野外務大臣は男性から解放されるまでの経緯などについて事情を聴いたことを明らかにしたうえで、国民に対し、北朝鮮への渡航を自粛するよう改めて呼びかけました。

北朝鮮で当局に拘束されていた滋賀県出身の杉本倫孝さん(39)は、今月28日、ピョンヤンから中国を経由して日本に帰国しました。

これについて、河野外務大臣は閣議のあとの記者会見で、杉本さんから北朝鮮に入国した経緯や、拘束されてから解放までの状況などについて事情を聴いたことを明らかにしたうえで「いろいろと話は聴いたが、公にすべきものではないので中身は差し控えたい」と述べました。

そのうえで、河野大臣は北朝鮮への渡航について「国交もなく、在外公館もないので、事件、事故が起こった際に、政府として俊敏に対応できない状況も予想される」と述べ、国民に対し北朝鮮への渡航を自粛するよう改めて呼びかけました。