たな基地を造らせない
翁長知事の思いを」副知事

沖縄県のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設に反対する大規模な集会が11日、那覇市で開かれ、亡くなった翁長知事の職務代理を務める謝花副知事が「新たな基地を造らせないという翁長知事の思いを受け止める」などと述べ、辺野古の埋め立て承認の撤回に前向きな姿勢を示しました。

アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事をめぐっては、沖縄防衛局が今月17日にも護岸で囲った埋め立て予定地に土砂を投入する方針で、県は埋め立て承認の撤回を行うかどうか検討を進めています。

今月8日に亡くなった翁長知事を支えてきた市民団体などでつくる「オール沖縄会議」は11日、那覇市で辺野古への土砂の投入に反対する大規模な集会を開き、主催者の発表で7万人が集まりました。

始めに、亡くなった翁長知事へ黙とうがささげられ、次男で那覇市議会議員の雄治さんが登壇し「父に辺野古基地移設が止められたと報告できるよう頑張りましょう」と述べました。

そして、翁長知事の職務代理を務める謝花副知事が「亡くなる4日前に知事は『県民からの託に応えたいというのは撤回のことだ』と私に話した。新たな基地を造らせないという思いを受け止め、きぜんとして判断する」などと述べ、埋め立て承認の撤回に向けて前向きな姿勢を示しました。

集会に参加した60代の男性は「絶対に基地を造らせたくないという思いで参加した。戦後、沖縄はずっと基地の負担が押しつけられているので今後、翁長知事の遺志を引き継ぐ人に知事を務めてほしい」と話していました。

また県外の大学に通うという19歳の男性は、「翁長知事の思いを引き継いでいかなければと思って参加した。若い世代には基地の問題を知らない人が多いので、自分がこの現状を周りの友達に伝えて行きたい」と話していました。