立民代表選 4候補
目指す党の姿 訴える

立憲民主党の代表選挙は25日夕方、4人の候補者が横浜市で街頭演説を行い、目指す党の姿を訴え、支持を呼びかけしました。

立憲民主党の代表選挙は25日夕方、横浜市で最後の地方遊説が行われ、4人の候補者が街頭演説を行いました。

逢坂元総理大臣補佐官は「政策の幅を広げ、多様な人材に集まってもらえる党にして、もっと強く大きくならなければならない。地域を歩いて、歩いて、どぶ板、どぶ板で地域の皆さんの声を聞いて、地域の課題を解決し、『頼れる、信頼できる』と思ってもらえる党をつくりあげたい」と訴えました。

小川国会対策副委員長は「この先、人口減少や少子高齢化、財政悪化など長年見て見ぬふりをしてきた、大きな構造問題に立ち向かわなければいけない。政治家と有権者との間に強い信頼のきずなをつくり、不都合なことも含めて語りかけ、ともに行動を促す、本物の政治をつくっていきたい」と訴えました。

泉政務調査会長は「立憲民主党のことを『批判ばかり』とか『いつも自民党とけんかをしている』と思っている人もいる。私たちはすばらしい政策と正義感を持っているからこそ、そのよさをもっと訴えていくように、これまでのやり方をさらに進化させていかなければいけない」と訴えました。

西村元厚生労働副大臣は「地方の声、女性の声、かき消されがちな小さな声を一つ一つ集め、多様性を力に変えていくことで、みんながこの国で生きていてよかったと思える社会をつくりたい。党の代表に押し上げていただき、日本初の女性の総理大臣として、この国の政治を変えていく」と訴えました。

社会保障めぐり論戦

4人の候補者は街頭演説のあと政策討論会に臨み、社会保障をめぐって論戦を交わしました。

逢坂 元総理大臣補佐官は「少子化を克服すれば社会保障の基盤も強化できる。1つの要因は、収入が不安定で、生活が安定しないことにあり、希望する人は正規雇用になれるようにしたり子育て世代や結婚を望む世代の給与を上げたりすることが大事だ」と述べました。

小川 国会対策副委員長は「公助によって、誰もが安心感や将来の見通しを持てる世の中に変革していくことが最も大事だ。われわれが望む社会の実現のため、みんなが支えあいの感覚で提供できる税や保険料の在り方を社会をあげて議論しなければならない」と述べました。

泉 政務調査会長は「国民年金だけで生活するのはきついので、厚生年金に入れる範囲を緩和していくべきだ。国民年金に上乗せする『ベーシックサービス年金』のようなものも積極的に検討し、皆さんに安心を届けることを主要な政策課題としたい」と述べました。

西村 元厚生労働副大臣は「保健所、医療機関、介護や保育の現場で働く人たちの待遇改善を行いたい。社会保障は、すべての人の暮らしを守るためであるのと同時に、経済のためにもプラスになるという考え方に基づいて、もっともっと充実させていきたい」と述べました。

ポイント制で争われる今回の代表選挙で、ポイントの半数を占める地方議員や党員・サポーターの投票は、来週29日に締め切られます。

そして翌30日の臨時党大会で、地方議員と党員・サポーターの投票の結果が報告された後、国会議員らが投票し、新しい代表が選ばれることになっています。