わいせつ行為の保育士
再登録を厳格化する考え

保育士による園児へのわいせつ行為をなくすため、後藤厚生労働大臣は、わいせつ行為で登録が取り消された保育士の再登録を厳格化するための児童福祉法改正案を、来年の通常国会に提出したいという考えを示しました。

教員による児童・生徒へのわいせつ行為をなくそうと、ことしの通常国会で、わいせつ行為で懲戒免職となり教員免許が失効した人に、再び免許を与えるかどうかを各都道府県の教育委員会が判断できるようにすることや、免許が失効した人のデータベースを国が整備することなどを盛り込んだ法律が成立しました。

後藤厚生労働大臣は、19日の記者会見で「ことしの通常国会では、教育の現場について、教員免許管理の厳格化が議員立法で成立したが、保育士についても同じような手当てができるように検討を進めている」と述べました。

そのうえで「具体的には、保育士の資格制度や欠格事由を定めている児童福祉法の改正を検討している。欠格事由の制度の見直しをすることで、わいせつ行為などから子どもをしっかりと守りたい」と述べ、わいせつ行為で登録が取り消された保育士の再登録を厳格化するための児童福祉法改正案を、来年の通常国会に提出したいという考えを示しました。