中ロ艦艇が海峡通過
「示威活動を意図」岸防衛相

中国軍とロシア軍の艦艇が、津軽海峡と大隅海峡を初めて同時に通過したことについて、岸防衛大臣は「わが国に対する示威活動を意図したものだ」と指摘し、重大な関心を持って注視するとしたうえで、警戒監視に万全を期す考えを示しました。

先週、中国軍とロシア軍の艦艇合わせて10隻が津軽海峡を同時に通過し、伊豆諸島付近を航行したあと、大隅海峡を同時に通過したのを防衛省が確認しました。

これについて、岸防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で「中ロ両国による大規模かつ長期間の活動は初めての確認で、極めて異例だ。軍事演習を行いながら、わが国を周回させる形で航行したことは、わが国に対する示威活動を意図したものだ」と指摘しました。

そのうえで「わが国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増していることを如実に示すもので、地域の平和と安定の観点からも重大な関心を持って注視すべきものだ」と述べ、中国軍とロシア軍の動向の警戒監視に万全を期す考えを示しました。