田村厚労相“デルタ株で局面
感染リスク高い行動控えて“

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、田村厚生労働大臣はNHKの番組「日曜討論」で、感染力の強い変異ウイルス「デルタ株」の広がりで局面が変わっているとして、感染リスクの高い行動などを控えるよう、重ねて国民に理解と協力を呼びかけました。

この中で田村厚生労働大臣は、感染状況について「先週と比べて感染者数が倍になっている。『デルタ株』への置き換わりがどんどん進み、今回の感染拡大のスピードに影響している。フェーズが変わってきていて、感染がまだ伸びる可能性があり、そこをどうやって乗り切るかだ」と述べました。

そのうえで、ワクチン接種がさらに進むまでの期間、感染リスクの高い行動などを控えるよう重ねて国民に理解と協力を呼びかけました。

また、40代や50代のワクチン接種を進めていくとしたうえで、「ワクチンが広がらずに若い人の間でクラスターが発生し続けると、そこでまた変異が生まれて、若い人が重症化する可能性のあるウイルスになるかもしれない」と述べ、20代、30代の若い世代への接種の呼びかけを強化する考えを示しました。

一方で、田村大臣は「厳しい措置を行っても、国民から理解と共感が得られなければ言うことを聞いていただけない。政府として反省しなければいけない。もう少し我慢してもらえば徐々に行動の制約を緩めていくことができるので『いつまでも同じことをやって何もできない』と受け止められないよう、われわれも計画を示していかなければならない」と述べました。