民の理解を得るのに
相当な努力」自民からも苦言

参議院選挙の1票の格差を是正するための公職選挙法の改正案が、11日に参議院本会議で可決され、衆議院に送られたことについて、12日、自民党の派閥の会合では、国民の理解を得る努力が必要だという指摘や、参議院議長らが各党の調整を図るべきだったという意見が出されました。

このうち、竹下総務会長は「参議院で大変ご苦労いただいて、公職選挙法の改正案を可決してもらった。衆議院も真っ正面から受け止めて、粛々と成立に向けて動かなければならない」と述べました。

また、逢沢・元国会対策委員長は「国民の理解を得るのに相当な努力が必要だ。しっかりと説明責任を果たし、新しい選挙制度に理解が得られるよう、最善の努力を重ねていきたい」と述べました。

一方、伊吹・元衆議院議長は、改正案で比例代表にあらかじめ政党が決めた順位にしたがって当選者を決められる「特定枠」を導入するとしていることについて、「いちばん上に党の指定した人を載せるというのは感心したことではない」と述べました。

さらに、伊吹氏は「もう少し議長や副議長が熟慮し、調整した結果、改正案を出してきたという雰囲気を作る必要があったのではないか。同じ結論を出すにしても、政治では、かなり大切なことだ」と指摘しました。