「ワクチン接種“二重予約”
キャンセルを」岸防衛相

政府が設置した大規模接種センターで新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた人が、自治体の接種会場にも予約を入れたままの「二重予約」の状態になっているケースが相次いでいるとして、岸防衛大臣は「二重予約」をしないよう、周知を徹底していく考えを示しました。

政府が設置した大規模接種センターをめぐっては、接種を受けた東京 世田谷区の高齢者のおよそ20%が、区の接種会場にも予約を入れたままになっていることが明らかになるなど、自治体との「二重予約」の状態になっているケースが相次いでいます。

これについて岸防衛大臣は記者会見で「『二重予約』をして予約が残ったままになっている人が、結構な数いる状況だ。『二重予約』をした人には、事前に確実にキャンセルしてもらうよう、さまざまな機会を通じて周知したい」と述べ、ワクチンがむだになったりするおそれもあることから「二重予約」をしないよう、周知を徹底していく考えを示しました。

一方、自民党の国防部会などが、自衛隊員にワクチンを優先的に接種するよう求めていることについて「災害派遣などに対応するためにも接種は大きな鍵になるが、優先接種については今後、全体で調整をしていかなければいけない話だ」と述べるにとどめました。