中山防衛副大臣に厳重注意
委員会に遅れ流会 官房長官

中山防衛副大臣が参議院外交防衛委員会に遅れ、委員会が流会したことを受け、加藤官房長官は、中山副大臣を総理大臣官邸に呼び、厳重注意しました。

参議院外交防衛委員会は20日、午前の審議に中山防衛副大臣が遅れたことから野党側が反発して委員会は始まらず、そのまま流会になりました。

これを受け、加藤官房長官は20日午後、総理大臣官邸に中山副大臣を呼び「国会の質疑に遅れるようなことはあってはならず、国会日程の管理に万全を期すべきだ。引き続き、気を引き締めてしっかり対応してもらいたい」と口頭で厳重注意しました。

これに対し、中山副大臣は「真摯(しんし)に受け止めて、しっかり頑張ってまいりたい」と述べました。

加藤官房長官は、午後の記者会見で「先日、三原厚生労働副大臣も遅刻の案件があったばかりで、同様の案件が続いて生じていることは極めて遺憾だ」と述べ、政府として緊張感を持って国会対応に当たっていく考えを強調しました。

加藤官房長官「緊張感をもって国会対応に」

副大臣が国会の委員会に遅れ、流会となる事態が相次いだことを受けて、加藤官房長官は、副大臣と政務官を集め、より一層、緊張感をもって国会対応にあたるとともに、再発防止を徹底するよう指示しました。

三原厚生労働副大臣が、先週、参議院厚生労働委員会に遅れ、委員会が流会となったのに続き、20日も、中山防衛副大臣が、参議院外交防衛委員会に遅れて流会となりました。

これを受け加藤官房長官は、20日夜、総理大臣官邸で、副大臣や政務官を集めた会議を開き「政府としては、国会に対し、国民生活に重要な法案の審議をお願いし、その成立を期しているところだが、副大臣が委員会審議に遅刻をするという事案が発生し、極めて遺憾なことだ」と述べました。

そのうえで「各副大臣、政務官においては、より一層の緊張感をもって国会対応にあたるよう、みずから律することは当然のこととして、各府省の職員にも、徹底してほしい」と述べ、国会対応の日程調整や時間管理を適切に行い、連絡体制を再確認するなど、再発防止を徹底するよう指示しました。