安倍前首相が講演
“日米さらなる同盟強化を”

自民党の安倍前総理大臣は講演で、中国が海洋進出の動きを強めるなか、日米安全保障条約の重要性が高まっているとして、来月行われる菅総理大臣とアメリカのバイデン大統領との首脳会談を通じて日米同盟のさらなる強化を図ることに期待を示しました。

自民党の安倍前総理大臣は、新潟市で開かれた党の会合で講演し、来月9日にも行うことで調整が進められている日米首脳会談について「バイデン大統領が初めて対面で行う会談だということは、アメリカにとって世界の中での外交安全保障上重要な地域がインド太平洋に移ってきたということだ」と指摘しました。

そのうえで「中国が軍事力で一方的な現状変更の試みを東シナ海や南シナ海で行っている。日米安全保障条約がとても重要になってきたということだ」と述べ、首脳会談を通じて日米同盟のさらなる強化を図ることに期待を示しました。

一方、安倍氏は、菅総理大臣の政権運営について「一生懸命頑張っているので、われわれも菅総理大臣とともにきたるべき衆議院選挙を何としても勝ち抜いてさらなる安定政権を確立し、日本の国益を守り抜いていかなければならない」と述べました。