「助かる命も助からず 医療
崩壊が進行」千葉 森田知事

緊急事態宣言が出た後も新型コロナウイルスの急速な感染拡大が続く中、千葉県の森田知事は、21日の記者会見で「ふだんなら助かる命も助からない。医療崩壊が進行している現実がある」と述べて、強い危機感を示しました。

首都圏の1都3県を対象に緊急事態宣言が出されてから22日で2週間となりますが、千葉県ではこの間、平均で1日当たりの陽性者数が400人以上に上り、感染拡大に歯止めがかかっていません。

これについて千葉県の森田知事は、21日の記者会見で「緊急事態宣言の効果はいまだ見えておらず、危機的状況だ」と述べました。

そのうえで、すぐに使える病床の使用率が68%となり、入院調整中などの人も含めて自宅療養者が4500人を超えるなど医療態勢がひっ迫しているとして、「必要な人が直ちに入院できない状況が増え、ふだんなら助かる命も助からない。医療崩壊が進行している現実がある」と述べて、強い危機感を示しました。

また変異したウイルスについては、千葉県内でこれまでに感染が疑われる事例は把握していないとしたうえで、「水際対策をしっかり行い、国内でも早期に発見することが大事だ」と述べたほか、ワクチン接種に向けて市町村の接種体制を支援していく考えを示しました。