茂木外相 中南米など歴訪
中国の影響力指摘も

中南米とアフリカを歴訪中の茂木外務大臣は、一連の日程を終えたあと記者団に対し、今回訪れた地域では経済分野を中心に中国の進出が進んでいると指摘したうえで「日本外交の存在感を高める意味でも意義のある訪問になった」と述べ、訪問の成果を強調しました。

中南米とアフリカを歴訪している茂木外務大臣は、日本時間の13日午後、最後の訪問国のケニアで、オマモ外相と1時間余り会談しました。

この中で茂木大臣は、日本が推進する「自由で開かれたインド太平洋」構想を説明したうえで、アフリカの中央部や東部の玄関口として地域経済の中心を担うケニアと連携していきたいと呼びかけました。

これに対しオマモ外相は「日本は基本的価値を共有する戦略的なパートナーであり、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて協力していきたい」と応じました。

一連の日程を終え、茂木大臣はオンラインで記者団に対し、中南米やアフリカで影響力を強める中国について「東アジアや、東シナ海・南シナ海に限らず、アフリカや中南米でも、経済面などで中国の進出が進んでいるのは確かな事実だ」と指摘しました。

そのうえで「各国との会談で、世界的にどういったことが起きているか、日本の認識、立場についてさまざまな意見交換ができた。日本外交の存在感を高める意味でも意義のある訪問になった」と述べました。