愛知・岐阜 緊急事態宣言の
発出を国に要請

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、愛知県と岐阜県は、国に対して、愛知・岐阜の両県を対象に速やかに緊急事態宣言を出すよう要請しました。

愛知 大村知事「感染状況続くことを念頭に対応」

12日午前の記者会見で、愛知県の大村知事は「県内の感染状況は大変厳しい状況だ。この状況が続くということを念頭に置いて対応していかざるをえない」と述べました。

そして午後1時から、愛知・岐阜・三重の3県の知事による会議を開き、愛知・岐阜の両県で、国に対して、特別措置法に基づく緊急事態宣言を出すよう要請することを確認したうえで、国に愛知・岐阜両県の意思を伝える考えを示しました。

大村知事は「西村経済再生担当大臣とは日々、情報共有をして緊密に連携していて、宣言を要請する意思は伝えてある。ほかの県とも意思確認したうえで国とも確認をしていきたい」と述べました。

3県知事がオンライン会議

愛知・岐阜・三重の3県の知事は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、12日午後、オンラインで会議を開きました。

この中で、岐阜県の古田知事は「岐阜県と愛知県の感染状況は、すでに緊急事態宣言が発令されている地域に迫る高い水準だと認識している。緊急事態宣言の発令を国に要請したい」と述べました。

また、愛知県の大村知事は「愛知県内でも、医療体制が大変厳しい状況であり、特に名古屋市内は極めてひっ迫している。緊急事態宣言の発出を要請せざるをえない状況だ」と述べました。

そして、大村知事と古田知事は、国に対して、愛知・岐阜の両県を対象に速やかに特別措置法に基づく緊急事態宣言を出すよう要請することを確認しました。

一方、三重県の鈴木知事は「愛知県と岐阜県とは水準が異なるが、両県に緊急事態宣言が発令された場合には、独自の『緊急警戒宣言』を発令し、3県で面的に感染拡大を抑え込みたい」と述べました。

緊急事態宣言発出を国に要請

このあと、3県の知事は西村経済再生担当大臣とオンラインで会談し、愛知・岐阜の両県に速やかに緊急事態宣言を出すよう要請しました。

大村知事は、記者会見で「緊急事態宣言の発出については、今月6日から日々西村大臣と連絡をとりあう中で事実上、要請してきたが、改めて3県の知事で状況を伝えて意見交換し、特に愛知県と岐阜県が厳しい状況にあるということで国とは危機感を共有できた」と述べました。

そのうえで「西村大臣からは『専門家の意見を聞いたうえで適切に判断したい』と発言があった」と説明しました。