加計学園の獣医学部新設をめぐり、学園の事務局長が、実際にはなかった安倍総理大臣と理事長との面会を持ち出し愛媛県と今治市に誤った情報を与えたとして謝罪したことに関連して、林文部科学大臣は、獣医学部新設の認可の手続きは適切だったという考えを強調しました。

加計学園の獣医学部新設をめぐり、愛媛県が国会に提出した内部文書に記載されていた安倍総理大臣と理事長の面会について、学園側は否定するコメントを出し、３１日、学園の事務局長が愛媛県と今治市に対し、誤った情報を与えたとして謝罪しました。

これについて林文部科学大臣は閣議のあと記者団に対し、「加計学園から愛媛県、今治市に対する説明の内容に関わることで、文部科学省としては事実関係を承知していないのでコメントは差し控えたい」と述べました。

そのうえで林大臣は、「国家戦略特区のプロセス、それを受けての大学の設置認可のプロセスは、関係省庁の合意のもとで適切に進められたと承知している」と述べ、獣医学部新設の認可の手続きは適切だったという考えを強調しました。