鹿児島県知事「極めて遺憾」
馬毛島の施設整備の入札で

在日アメリカ軍の空母艦載機訓練の移転が計画されている鹿児島県の馬毛島をめぐり、鹿児島県の塩田知事は防衛省が今月に入って、滑走路など施設の整備に関する入札を始めると伝えてきたのは「唐突で極めて遺憾だ」として、抗議したことを明らかにしました。

防衛省は在日アメリカ軍の空母艦載機の離着陸訓練の移転先などとするため、鹿児島県の馬毛島に自衛隊施設を建設する計画です。

鹿児島県の塩田知事は17日、急きょ記者会見を開き、防衛省が今月8日に、馬毛島の滑走路や対岸の種子島に建設する予定の自衛隊宿舎など、施設の設計を行うための入札を始めると伝えてきたことを明らかにしました。

そして「地元の関係者への丁寧な説明を求めてきたのに、唐突に始めますという連絡が来たのは極めて遺憾だ」と述べ、防衛省に抗議したと説明しました。

また「お互いの信頼関係のためにも、丁寧に説明したうえで物事は進めてほしい」と述べ、事前により詳しい説明をするよう求めていく考えを示しました。

これについて防衛省は「知事がどのように発言したか詳細を承知しておらず、コメントできない」としています。