河井元法相選出の衆院広島
3区 公明 斉藤氏立候補へ

去年の参議院選挙をめぐって公職選挙法違反の罪に問われ、自民党を離党した河井・元法務大臣が選出されている衆議院広島3区から、公明党の副代表で比例代表中国ブロック選出の斉藤鉄夫衆議院議員が立候補する意向を固めました。

次の衆議院選挙に向けて自民党広島県連は、衆議院広島3区から、離党した河井・元法務大臣に代わる、新たな候補者を擁立したいとして18日から公募を始めることにしています。

しかし、公明党の広島県本部は、「新たな候補者が自民党から立候補しても、応援する気持ちになれない」といった声が支持者から出ていることを自民党に伝えたうえで、候補者擁立を目指して調整を進めてきました。

その結果、衆議院比例代表中国ブロック選出で、幹事長などを務めた経験のある斉藤鉄夫・副代表が、衆議院広島3区から立候補する意向を固めました。

斉藤氏は、こうした意向を自民党側にも伝えているということで、19日、広島市内で記者会見することにしています。

衆議院広島3区では、これまでに、立憲民主党の新人で元会社役員のライアン真由美氏が立候補を表明しています。

自民 岸田氏「県連の意向は大変重い」

自民党広島県連の前会長で、現在は常任顧問を務める岸田・前政務調査会長は、国会内で記者団に対し「すでに自民党広島県連として『難しい』とお断りした経緯があり、今後、公明党がどういう手続きを取るのか注視していきたい。県連としては候補者の公募の手続きを進めていく予定で、現場で汗をかいている県連の意向は大変重い。できるだけ現場の声をくみ取るべきだ」と述べました。