国民投票法改正めぐり衆院
憲法審査会開催で一致

憲法改正の手続きを定めた国民投票法の改正案をめぐって、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談し、今の国会で衆議院憲法審査会を開き、改正案の取り扱いも含めて議論を進めていくことで一致しました。

憲法改正の手続きを定めた国民投票法の改正案は、おととしの通常国会に提出されましたが、実質的な審議が行われないまま、継続審議となっています。

これについて、自民党の森山国会対策委員長と立憲民主党の安住国会対策委員長が国会内で会談し、今の国会で衆議院の憲法審査会を開き、改正案の取り扱いも含めて議論を進めていくことで一致しました。

そして、今月19日と26日が憲法審査会の定例日となっていることを踏まえ、12日に幹事懇談会を開いて、日程や審議の内容などについて与野党で協議することになりました。

このあと、森山氏は記者団に対し「長い間、付託されて止まっているので、審議を進めるほうがいいという与野党の判断が一致したということだ。与党としては早期の成立を目指して努力したい」と述べました。
一方、安住氏は「自民党と立憲民主党で、静かな環境の中で少しずつコンセンサスをつくりながら、丁寧に進めていく。自由討議や法案審査は、前提を設けずに現場で合意ができしだい、審査会を開催することになった」と述べました。

維新 馬場氏「改正案 十分議論し今国会で採決を」

日本維新の会の馬場幹事長は、記者会見で「憲法改正をめぐり、各党でいろいろな考えがあるならば、憲法審査会を開いて議論すべきだ。法案を順番に処理していくことは、立法府の仕事として当たり前のことだ。国民投票法の改正案についてもルールに基づいて十分議論し、今の国会で採決すべきだ」と述べました。