国務副長官が来日
北朝鮮対応で日米の連携確認

日本を訪れているアメリカのビーガン国務副長官と外務省の秋葉事務次官が9日夜会談し、北朝鮮への対応で緊密に連携していくことを確認しました。

アメリカで北朝鮮問題を担当するビーガン国務副長官は9日、新型コロナウイルス対策で入国を拒否している国の政府高官としては初めて日本を訪れました。

外務省の秋葉事務次官は都内の飯倉公館でビーガン副長官を出迎え、一定の距離をとって写真撮影に応じたあと、1時間半余り会談しました。

そして、南北の共同連絡事務所を爆破するなど韓国への揺さぶりを強める北朝鮮への対応を協議し、拉致、核、ミサイルの諸問題の解決に向け緊密に連携していくことを確認しました。

また、中国が香港国家安全維持法を施行したことへの懸念を共有し、香港市民や現地の外国企業などの権利が保護されるよう注視するとともに、海洋進出を強める動きの抑止も視野に連携していくことでも一致しました。

PCR検査の実施などを条件に今回、入国が特別に許可されたビーガン副長官は10日、茂木外務大臣や河野防衛大臣とも会談することにしています。