察庁法改正案
法相出席求め野党退席

検察官の定年延長を可能にする検察庁法の改正案をめぐって、野党側は、審議している衆議院内閣委員会に森法務大臣を出席させるよう求め、質疑の途中で退席しました。自民党は、立憲民主党に審議に復帰し採決に応じるよう求め、引き続き協議することになりました。

検察庁法の改正案は、検察官の定年延長を可能にするもので、国家公務員の定年を段階的に65歳に引き上げるための法案とともに、衆議院内閣委員会で13日、質疑が行われました。

委員会で、野党側は、武田国家公務員制度担当大臣の答弁は不十分で、森法務大臣が説明すべきだなどとして質疑の途中で退席し、委員会はそのまま散会しました。

こうした中、立憲民主党の安住国会対策委員長は、自民党の森山国会対策委員長と会談し、委員会に森大臣を出席させるよう求めました。

これに対し、森山氏は「できるだけ審議を進めて結論を出してほしい」と述べ、審議に復帰し採決に応じるよう求めました。

森山氏は記者団に対し、「全然進展がなく、かみ合わない会談だった。武田大臣はしっかり答弁していた」と述べる一方、森大臣の出席は検討する考えを示しました。

与党側は13日の採決は見送りましたが、今の国会で成立させるため、15日、委員会で採決したい考えで、与野党の間で協議が続く見通しです。