友学園めぐる文書改竄
改めて陳謝 麻生財務相

いわゆる「森友学園」をめぐる問題で自殺した近畿財務局の職員の手記が報じられたことについて、麻生副総理兼財務大臣は参議院の委員会で「残された遺族の気持ちを思うと、ことばもない」と述べ、改ざん問題について改めて陳謝しました。

森友学園をめぐる文書改ざん問題では近畿財務局で国有地の取り引きを担当する部署にいた男性職員がおととし自殺し、『週刊文春』がこの職員が残した手記の内容を報じました。

これについて18日開かれた参議院財政金融委員会で、立憲民主党の那谷屋正義氏は「手記によると、財務省本省の指示による組織的なものであることが非常に明白になった。大臣は改めて責任を取るべきではないか」とただしました。

これに対し麻生副総理兼財務大臣は「残されたご遺族の気持ちを思うと、ことばもなく、謹んでご冥福をお祈り申し上げたい。文書改ざんは極めてゆゆしい問題で、誠に遺憾の極みであり、深くおわびを申し上げる」と述べました。

そのうえで「二度とこうしたことが起きないよう組織風土の改革などを進め、信頼回復に向けて大臣としての職責を果たしていきたい」と述べました。

一方、報道を受けて再調査を行う考えがあるか問われたのに対し、財務省の茶谷栄治官房長は「平成30年6月に公表した調査報告書は財務省としてできるかぎりの調査を尽くした結果で、新たな事実は見つかっていないと考えられることから、再調査は考えていない」と述べました。