型ウイルス 今週にも
緊急対策取りまとめ 厚労相

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、加藤厚生労働大臣はNHKの日曜討論で、今週にも緊急の対応策を取りまとめ、ウイルスの水際対策や国内でのまん延防止などに政府を挙げて取り組む考えを示しました。

この中で加藤厚生労働大臣は「国民の命と健康を守るために、水際対策とまん延防止対策を徹底して全力でやっていく。

観光産業など地域経済にもかげりが出始めているので、その影響にも十分目配りをしようと、総理から『緊急対策を作れ』という指示が出ており、対策をしっかりと打っていきたい」と述べ、感染拡大の防止や地域経済への支援などを盛り込んだ緊急対応策を今週にも取りまとめる考えを示しました。

また、集団感染が確認されたクルーズ船で持病の薬など必要な医薬品が不足している問題について「緊急に薬が必要な方が600人程度いると認識している。9日中には必要な方に対して薬がお渡しできるよう作業を進めている」と述べました。

そして、船内での生活が長期化していることから、医師のチームを船に派遣し、高齢者の健康管理にも万全を期す考えを示しました。

さらに加藤大臣は、ウイルスの検査体制について「民間の検査会社にも協力をいただいて、体制の構築に入ってきている。さらには大学などいろいろな方にお願いをして、早く、より多くの方に正確な検査ができる体制をつくっていきたい」と述べ、整備を急ぐ考えを強調しました。