日中に復旧と発表した
ことについて今後検証」

東京電力が千葉県の停電の全体状況を把握していない段階で、早期に復旧できるという見通しを示した問題で菅原経済産業大臣は、東京電力が、なぜこうした対応を取ったのか検証する考えを示しました。

千葉県の停電について、東京電力は当初、今月11日までの復旧を目指す方針を示しましたが、その後深刻な被害の実態が明らかになり、復旧のスケジュールは当初の見通しより大幅に遅れています。

これについて菅原経済産業大臣は、20日の閣議のあとの記者会見で「東京電力が全体把握ができていない中で、数日中に復旧すると発表したことについては今後検証しなければならない」と述べ、東京電力がなぜこうした対応を取ったのか検証する考えを示しました。

そのうえで菅原大臣は「こうした大規模な台風や災害で停電が起きた場合は、例えばドローンを使って全域をよく見るなど、復旧にどれだけの時間や労力が必要か、科学的な対策を練ってから発表しなければならない。今後、各電力会社にこうした対応を取るよう指示したい」と述べ、被害の全体状況を早期に把握し正確な復旧見通しが示せるよう電力会社に対応を求める考えを示しました。