村大臣「誰かが犠牲に」
発言撤回せずも今後は注意

北村地方創生担当大臣は、地元で進むダムの建設に一部住民が反対していることをめぐり、先に「誰かが犠牲になり、世の中は成り立っている」などと述べたことについて、撤回はしないものの、今後発言には十分注意する考えを示しました。

北村地方創生担当大臣は、今月14日、地元の長崎県佐世保市で記者会見し、隣町で進む石木ダムの建設に一部住民が反対していることをめぐり、長年、地元が水不足で苦しんできた経緯を説明したうえで「誰かが犠牲になり、誰かが協力し、世の中は積極的なボランティア精神で成り立っている」と述べました。

これについて北村大臣は、17日の閣議のあとの記者会見で「一方的に『犠牲を』という思いを持っているわけではない。みずから自発的に犠牲的精神を発揮した方々には、相応の補いや適切な対応を進めていくことが必要だろうという発言だった」と釈明しました。

そのうえで、発言は撤回しないとする一方、「不愉快な思いをさせるような表現であったということなら、今後は十分注意したい」と述べました。