活費で海外 報告書不要
の群馬県議会「今後提出を」

群馬県議会の議員が「政務活動費」を使った海外への渡航は報告書の提出などが必要ないことについて、県議会の狩野浩志議長は自民党の会派では今後、報告書を提出する方針を明らかにしたうえで、「ほかの会派にも働きかけていきたい」と述べました。

群馬県議会の議員による海外渡航の公費の支出をめぐっては、事前審査や報告書の提出の必要がない「政務活動費」を使った海外への渡航は平成29年度までの3年間で延べおよそ120人の議員に、総額およそ3200万円が支払われていたことがNHKの情報公開請求で分かっています。

さらに、1日公開された昨年度分の政務活動費について調べたところ、海外渡航は3回行われ、延べ11人に合わせておよそ270万円が支払われていたことが新たに分かりました。

政務活動費の問題に詳しい専門家は「納税者への説明責任の観点から報告書などの提出が必要だ」と指摘しています。

これについて、県議会の狩野議長はNHKの取材に対し、みずからが所属する自民党会派では、政務活動費で海外に渡航した場合でも報告書を提出することで合意したことを明らかにしたうえで、「今後はほかの会派にも働きかけて報告書の提出に賛同を得ていきたい」と話しています。