新単独でもできるが
強引に進める必要はない」

7日、投票が行われた大阪市長選挙で初当選した大阪維新の会の松井一郎新市長が市役所に初登庁し、いわゆる「大阪都構想」について4年間の任期の中で丁寧に議論を進め、構想の賛否を問う住民投票の実施にこぎ着けたいという考えを示しました。

大阪市の松井一郎新市長は、8日午後、大阪市役所に初登庁し、玄関に集まったおよそ500人の職員から拍手と花束で出迎えを受けました。

松井市長は、早速、市の幹部らを集めた会議を開き「知事として7年4か月前から府と市の壁を取り払うため取り組んできた。そのときから皆さんと一緒に働いているので市長として登庁することに違和感はない。住民の皆さんの大阪市に対する満足度をさらに高めていきたい」とあいさつしました。

このあと行われた就任会見で、松井市長は「住民の皆さんの身近な課題をさらに解決し、広域行政については、府と市が一体となって大阪の成長を加速させたい」と述べました。

また、松井市長は、いわゆる「大阪都構想」の議論の進め方について「きのうの選挙結果をみれば、法定協議会の運営は維新の会単独でもできるが、まずは構想に反対する会派の声を丁寧に聞く。反対会派も、民意を尊重しなければならないと言っているので、強引に進める必要はない」と述べ、4年間の任期の中で丁寧に議論を進め、構想の賛否を問う住民投票の実施にこぎ着けたいという考えを示しました。