治体への連絡 直ちに
伝わるよう徹底」防衛相

陸上自衛隊の訓練で砲弾が大きくずれて演習場の外の車に被害が出た事故を受けて、岩屋防衛大臣は地元 滋賀県の三日月知事と会談し、謝罪したうえで再発防止策を講じる考えを示しました。

今月14日、陸上自衛隊が滋賀県高島市にある饗庭野演習場で行っていた訓練で、迫撃砲弾1発が目標地点から大きくずれて近くの国道付近を直撃し、破片が停車していた車にあたり窓ガラスが割れるなどの被害が出ました。

これを受けて、滋賀県の三日月知事は28日、防衛省で岩屋防衛大臣と会談し、「より甚大な惨事になりかねない事態で、重大かつ遺憾だ」と述べました。

また、高島市への報告が事故発生後、4時間ほどかかったことについて、「情報伝達で過怠、ミスがあったと指摘せざるを得ず、改善を強く求めたい」と述べ、迅速な連絡を徹底するよう求めました。

これに対し、岩屋大臣は、「関係自治体や住民の皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけしたことを、改めておわび申し上げたい」と、謝罪しました。

そのうえで、「原因をしっかり究明し再発防止に全力を挙げていく。今後、自治体に対する連絡は、直ちに、しっかりと伝わるよう指示を徹底させたい」と述べ、再発防止策や、迅速な連絡体制の構築を進める考えを示しました。