河野デジタル相 マイナンバーカードめぐり陳謝 “点検を徹底”

マイナンバーカードをめぐる一連のトラブルを受けた総点検について、河野デジタル大臣はNHKの日曜討論で、個人の情報のひも付けを行う行政機関などでの作業が適切に行われていたか、点検を徹底して行う考えを示しました。

マイナンバーカードをめぐる一連のトラブルを受けて、政府はことし秋までをめどに取得者向けの専用サイトで閲覧可能なすべてのデータの総点検を行うことにしています。

河野デジタル大臣は7日2日に放送したNHKの日曜討論で、「問題が起き、いろいろとご迷惑をかけていることはおわびを申し上げたい」と陳謝しました。

そして、個人の情報のひも付けを行う行政機関などでの作業について、マニュアルの内容と作業の方法の点検を7月末までに行う方針を改めて示したうえで、「ちゃんとしたマニュアルで作業がそれに基づいて徹底されていれば、ひも付けの誤りというのは起きない」と述べ、点検を徹底して行う考えを示しました。

そのうえで、総点検のめどを秋までとしていることについて、「徹底的にやることが大事であり、そこでは間に合わないというような場合には、おしりありきではなく、点検をしっかりやるという方を優先をした日程にせざるをえない」と述べました。

一方、来年秋に今の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化させる方針について河野大臣は「来年の秋に一本化させていただくが、そこから、さらに猶予期間が1年あるので、現実にはこれから2年半ということになる。おそらく、そこで問題はないと思っている」と述べました。

また、河野大臣は、マイナンバー制度とマイナンバーカードの違いが理解されていないとしたうえで、「マイナンバー制度とマイナンバーカードというものが、かなり世の中で混乱してしまっている。次にカードを更新する時にはマイナンバーカードという名前をやめたほうがいいんじゃないかと、私は個人的に思っている」と述べました。